ただ、これはアクリフーズに限らず、「日本」という組織の特徴でもある。アクリフーズの事件が公表されたのと時と同じくして、ある炎上事件が話題になった。
『情報ライブ ミヤネ屋』に出演した春香クリスティーンさんが、安倍首相の靖国参拝について「海外ではヒトラーの墓参りにたとえられることもある」と発言としたことで、例によって愛国心溢れる方たちを中心に大騒ぎになったのである。
外国人のなかには、戦前の日本をナチスにたとえる者などいくらでもいる。そういう誤解が横行しているのは事実だ。そういう意味では、彼女はなにも間違ったことは言っていない。
以前このコーナーで触れたが、日本をナチスと重ねる意見広告をタイムズスクエアにうつなどして、韓国や中国のロビイストは寝る間も惜しんで日本の悪口を広めている(関連記事)。
日本人からすれば、靖国をヒトラーの墓参りなどいうのは失笑するような「ありえない」ことだが、日本という「組織」の外から見れば、「十分ありえる」なのだ。
「靖国をヒトラーの墓参りなんてバカげた話、日本の友好国は相手にしない、きっと支持してくれるさ」なんて高をくくっていると、マルハニチロのように、すべてが手遅れになってしまうかもしれない。
相手はどんな手だってつかってくる。なにせ相手は、食べ物に農薬を混入させるなど何とも思っていない人々なのだから。
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