13歳の娘がクラスメイトから告白されたのをキッカケに、娘と父が割と本気で話し合うこの企画、第5回のテーマは「芸能界」。
10代の子なら、多かれ少なかれ芸能界という華やかな世界に憧れる時期があるものです。これまで、芸能界に一切興味を示さなかった娘が、意外にも「声優をやってみたい」と言ったり、(稼いだお金の)予想外の使い道を提案してくれたり、驚きがいくつもありました。
父: サオリって、芸能界に興味ある?
娘: タレントとか、アイドルみたいな?
父: そうそう。AKB48みたいな歌って踊ったりするのとか、ドラマで演技したりする女の子とか。
娘: これまで、なりたいと思ったことはないけど……面白そうだね。
父: チャンスがあったら、やってみたい?
娘: 私だったら、ドラマで演技したいな。『リーガル・ハイ』のガッキーみたいに。絶対、面白いと思う。
父: じゃあもし、ドラマの女優にスカウトされたら、どうする?
娘: うーん、どうしよう。どっちかというと、やりたい気持ちが強いかな。
父: 進学するか、女優の道を選ぶか、2つに1つなら?
娘: え、どっちかを諦めるって状況なら……すぐには決められない。
父: 断ってもいいけど、2度とそんなチャンスはないかもよ。具体的にどうする?
娘: お父さんとお母さんに相談する。
父: 自分1人では決めない?
娘: そりゃあ、大きすぎる問題だもん。
父: どういうスタンスで相談するの? 許可を求めるのか、判断を委ねるのか。
娘: まずは……意見を求めるかな。「こんな誘いがあったんだけど、お父さん(お母さん)ならどう思う?」みたいな感じで。
父: フラットな感じってことね。
娘: そうなるね。
父: 相談を持ちかけられたお父さんは、どんな反応をするだろうね?
娘: お父さんは、きっと「自分で決めなさい」って言うんじゃないかな。内心は反対していても、最終的に私の考えを尊重してくれるって思う。
父: そうかな?
娘: そうだよ。お父さんは私に何かを強制するタイプじゃないもん。
父: そうか(よく分かってるな……)。さっき、「内心は反対していても」って言ったけど、なぜお父さんは反対すると思うの? 反対の理由って何?
娘: いろいろ、心配するんじゃない? 娘が芸能界に入るんだよ?
父: お父さん、大喜びするかもよ? 「いや〜、うちの娘がタレント事務所にスカウトされましてねー、はっはっは。第二のあまちゃん誕生かな、まいったなこりゃ。サインが欲しければ、特別に頼んであげてもいいっすよ」とか、親戚中に威張るかもしれないじゃない?
娘: んなことするわけないでしょ(笑)。もちろん、最初のリアクションでは喜んでくれそう。でも、進学を犠牲にするとなると、もしタレントとして売れなかった場合、「ただの中卒のアホ」になっちゃう。
父: お父さんの心配は、「学歴」だと?
娘: じゃないの? 私だって、タレントを目指してた、何の取り柄もない中卒者にはなりたくない。
父: お父さんも、その考え方に同意するね。じゃあ、学校に通いながらタレント活動できるとしたらどう? 学業を犠牲にしなくていいんだよ。
娘: そのパターン? なら、やりたい気持ちが一気に上がるよ! きっと、相談するときも、グイグイいく。
父: 「ねえねえ、いいでしょ? 勉強もちゃんとやるからさあ、タレントさせてよう」みたいなトーンで相談する?
娘: する!
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