「想像を越えるスピード」――新ネスカフェが3カ月で25億杯出荷、成功の理由は?新CMは“ダバダ〜”不採用(2/2 ページ)

» 2013年12月05日 19時25分 公開
[池田憲弘,Business Media 誠]
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「プロも認める味わい」を訴求する方針に転換

 「ネスカフェ ゴールドブレンド」のテレビCMは“ダバダ〜”で始まる印象的な楽曲と「違いがわかる男」というキャッチコピーが特徴的だが、2013年12月6日から放映される新CMでは“ダバダ〜”の楽曲は使われないという。

 CMに出演するのは、老舗料亭「菊乃井」の主人である村田吉弘氏、イタリアンレストラン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」オーナーシェフの落合務氏、フレンチレストラン「レストラン アイ」オーナーシェフ松嶋啓介氏の3人。いずれもネスカフェを店舗で導入している。

photo 記者会見にはCMに出演する3人の料理人が登場。左から高岡浩三社長、松嶋啓介氏、村田吉弘氏、落合務氏

 「最初に話が来たときは断ろうと思っていたが、実際に飲んでみて印象が変わった。新鮮かつせん細な味わいはフランス料理と合致する」と松嶋氏が話すように、3者とも香りや新鮮さが導入の決め手となったようだ。「作り置きではなく一度に多くのお客様に提供できる点」(落合氏)や「専門家なしでも手軽にできる点」(村田氏)も評価のポイントとなっている。

 高岡氏は「今までは各界の著名人を違いがわかる男としてネスカフェの魅力を伝えてもらっていたが、これからはシェフなど食事のプロに選んでもらうというコンセプトで進めていく。これから何十年も続く戦略だ」と話す。ゴールドブレンドだけではなく、レギュラーソリュブルコーヒーがもたらす香りや味を軸にして、ネスカフェ全体の認知を高めるという方針に切り替えたことも、“ダバダー”の楽曲を採用しなかった理由だという。

photophoto 記者会見では料理も振る舞われた。松嶋氏の「レストラン アイ」からは鹿肉のパイ包み(左)とデザート(右)が出た
photophoto 村田氏の「菊乃井」からは鯖寿司(左)、落合氏の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」からはウニのクリームパスタ(右)が報道陣に振る舞われた

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