インタビュー
» 2013年12月04日 11時05分 UPDATE

仕事をしたら“農業の今”が見えてきた:今、農業に必要なことは? 農家は「考える」ことを止めさせられた (5/6)

[土肥義則,Business Media 誠]

「農業を学ぶ」動き

土肥: 西辻さんは「農業を学ぶ」ことに力を入れてこられました。「農業を学ぶ」動きは広がっていて、例えばパソナなどでも大学校を開校されています。

西辻: 今後もこうした動きは広がっていくと思います。なぜかというと、いま国は農業にものすごく力を入れているから。先ほども申し上げましたが、成長戦略の中に農業が入りました。「日本は健康野菜をたくさん作っていますよ。他の国より味が濃くておいしいですよ」ということになれば、野菜を作っている人たちの収入が増える。そうした人たちを見て、自分もやってみようという人が増える。そこでどうやって始めるかとなったときに、昔のような“丁稚奉公”ではなく、“学校で学びたい”という人が増えてくるのではないでしょうか。

土肥: 少しイジワルな質問をしますね。とはいえ西辻さんが運営されている学校をみると、履修期間は1年間ですよね。ちょっと学んだだけで、「さあお前は一人前だ。そこの畑でおいしい野菜を作ってこい」と言われても、生徒は困ってしまうのではないでしょうか。

西辻: 農業の世界ではこのように言われています。「10年で一人前だ」と。10年間、ほうれん草を作り続けて、農家としてやっと一人前になれるという意味です。

 ただ、私はそうではないと思っています。10年間ほうれん草を作り続けるのではなく、1年間農業の基礎を座学と実習で学びながら、ビジネス知識を得る。そこから自分がうまくいきそうなことを見つけて、実際にやってみるほうが効率がよいのではないでしょうか。

土肥: なるほど。ちなみに私のようなサラリーマンが週末に野菜をつくることによって、どんなことが学べるでしょうか?

yd_my4.jpg アグリイノベーション大学校の卒業生。さまざまな業界の社会人が集う

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集