なぜ日本社会では、いいオトナがパワハラやイジメをするケースが後を絶たないのか。なぜタクシー運転手や鉄道の職員たちが、酔ったサラリーマンたちに殴られる事件が年々増加しているのか。
半沢直樹のようにふるまえぬ「カエル男」たちが、歯向かってこない弱者に「八つ当たり」している、と考えれば合点がいく。
政財界を見渡すと、「力」を誇示して攻撃的な人間ほど、恐妻家の印象が強い。その代表は、「防衛庁の天皇」と呼ばれた守屋武昌・元事務次官である。庁内では自分に楯突く者を島流しにするなど強権を誇ったコワモテの守屋さんも、奥さんからは「坊や」なんて呼ばれてコケにされていた。だから、山田洋行のゴルフ接待やら貢ぎ物は奥さんがターゲットだった。
カエル男が「国家権力」を握るととんでもない暴走が始まる、ということを守屋夫妻は我々に教えてくれた。
そういえば、アッキーに「降伏」している安倍さんも、自分を批判する者には半沢直樹ばりの「倍返し」をしている。
日本で最も力をもつ「カエル男」が暴走をしないことを祈りたい。
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