最後の理由として、商品を一から企画・開発したことがあげられる。ポテトチップスやソーセージなど、既存の商品にキャラクターなどを後付けした商品は昔から多く存在しているが、このザクとうふはフォルムやディテール、スプーンまでもが徹底的にこだわり抜かれて商品化されている。
商品を一から企画・開発するというのは大変な費用と労働を要するが、オタク目線に立った試行錯誤が何度も行われるので、その商品のもつ遊び心に気付くことができるのだ。この遊び心を商品に盛り込むことで、溢れる愛から生まれる肯定的なバカさが生まれ、オタクに受け入れられていくのである。
なお、このザクとうふシリーズは2013年6月15日の段階で総出荷数が260万を超えたという。現在は『ビグ・ザムとうふ』が量産されており、2013年の9月中旬からは『ザクとうふスイング』という玩具も発売される。もともとは豆腐であったのに、もはや豆腐とは関係のない玩具として販売されることからも、ザクとうふというブランドがいかにオタクに受け入れられ、一人歩きを始めたかがお分かりいただけるかと思う。
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