娘と父のマジトーク(その2)「お父さんがキモい理由を説明するね」父と娘の週末トーク(1/5 ページ)

» 2013年11月08日 17時00分 公開

 娘がクラスメイトから告白されたのをキッカケに、娘と父が割と本気で話し合うこの企画、第2回です。前回は、娘の告白や男性観について話し合ってみました。今回は父親について、娘がどう思っているのかを聞いてみました。

 年頃の娘さんがいる父親の大多数は、娘から「キモい」と呼ばれた経験があるでしょう。私もその1人です。最愛の娘にそう言われるのは、実に悲しいことです。今回は場所としてカフェではなく、回転寿司で食事しながら話しました。

写真はイメージです(実際はこんないいネタ、食べていません)

“父と娘が一緒にお風呂”は何年生まで?

父: サオリ(仮名)ってさ、二言目にはお父さんを「キモい」って言うよね。

娘: だって、キモいんだもん。

父: いつごろからキモかった?

娘: はっきりは覚えていないけど、小学校5年生くらい。

父: 一緒にお風呂入ったのは小学校3〜4年生までで、それからはイヤがってたよね。

娘: それが普通じゃないかな。高学年で父親とお風呂に入るのは変じゃない?

父: それは家庭によるから断言できないけど、お父さんも似た印象かな。でも、お風呂はともかく、手をつないで歩くこともしてくれなくなったよね。

娘: やだよ! 友達に見られたら恥ずかしいもん。

父: えー、親子仲睦まじくしていることの、何が恥ずかしいの?

娘: だって……キモいんだもん。

キモいの意味、教えて

父: 何でもかんでも「キモい」とか「カワイイ」って形容詞で単純化するのは、女子学生の悪い癖だぞ。キモいって言葉を、もうちょっと別の表現で説明しなさい。

娘: 何て言うのかな、本当に「オェェ……」て感じで気持ち悪い。ゾワゾワする。

父: 毎日ちゃんとお風呂入って、歯も磨いて、清潔にしてるぞ。

娘: 清潔かどうかってことじゃなくて、行動とかしゃべり方とか……存在そのものが気持ち悪いの。

父: ……(言葉が出ない)。

娘: ごめんね、でもそう思ってしまうの。

父: ぐ、具体的にどういう言動がキモいの?

娘: いっぱいあるよ。まず、あたしにベタベタしてくるでしょ? 可愛がりすぎるのがキモい。あと、フツーにサオリって名前で呼べばいいのに、サオリタンとかサオリンとか変なアダ名つけてすり寄ってくるじゃない、あれ何。いい大人がそんなことするの、気味が悪い。そんな家庭、絶対にないよ。

父: それは、父なりの愛情表現というやつなんだが。

娘: かもしれないけど、気持ち悪いよ。他にも、お風呂の後で素っ裸で歩くのやめて。ただでさえ、お腹ブヨブヨでみっともない。女の子がいるんだから、ちょっとは遠慮してよね。

父: す、すまん……。

娘: 運動会とかの学校行事で、校庭であたしを見つけると満面の笑みで全力で手を振ってくるのも、すごく恥ずかしい。横にいた友達が軽く引いてたんだから。

父: すてきなパパだなって思ってるかもよ。

娘: 思うか! あと、くしゃみする時も、ハクションってふつーにすればいいのに、わざとらしく、「ヘックショホホォォオォォォイイィィィィィ、ホイホイホイィィィ」とか、バカみたい。あたしの気を引こうとしてるの、見え見え。面白くなんか、ないんだから。

父: ……。

娘: そーゆーのをまとめて、キモいって言ってるの。お父さん、あたしのこと好きすぎるかもしれないけど、フツーに大人っぽくしてて。お願いだから、もっと落ち着いてて。

父: いろいろ、すみません……。

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