株を買うために企業を知ろうゼロからはじめる株式投資入門(4/4 ページ)

» 2013年10月29日 08時00分 公開
[三井智映子,Business Media 誠]
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TOPIX

 日経平均株価に続いて、経済指標としてよく用いられるのがTOPIX(東証株価指数:Tokyo Stock Price Index)です。このTOPIXは日経平均株価と違い、東証1部上場銘柄のすべてが対象となっています。東証1部の市場全体の動向を表す指標なので、日経平均株価より重要視されることもあります。

 TOPIXは、各銘柄の流動性と時価総額によって分類して算出したTOPIXニューインデックスシリーズと、東証規模別株価指数、東証業種別株価指数といった、大きく3つのサブインデックスに区分されています。

 このニューインデックスシリーズは、70の大型株で構成されるTOPIX Large 70、400の中型株で構成されるTOPIX Mid 400、そのほかの小型株からなるTOPIX Smallと、よくニュースなどで耳にするコア30(Topix Core 30)に分けられます。

 コア30は東証1部に上場する日本企業の普通株式のうち、時価総額、流動性のとくに高い30銘柄で構成された株価指数のことをいいます。構成銘柄の選定や入れ替えの判断については、数値基準(時価総額、売買代金)だけで行われていて、市場の実勢をより適切に反映させるため、年に1回(毎年9月)構成銘柄の見直しが行われています。

 次に、TOPIXの規模別株価指数は、これも同じく国内企業の東京証券取引所の市場第1部上場銘柄を、時価総額と流動性に応じて大型、中型、小型の3つの規模別に分類し、それぞれの株価指数を算出したものです。また、業種別株価指数は、総務省統計局の定める日本標準産業分類によって、建設業、化学、電気機器などの33業種に分類し、それぞれの業種の株価指数を算出したものです。

 見てきたように、企業の情報、さらに市場全体の状況を頭に入れて、どの銘柄に投資するか、いろいろと考えてみてくださいね。

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