インタビュー
» 2013年10月25日 07時55分 UPDATE

クリエイターと一緒に日本カルチャーを海外に:英語話せない、プログラムも書けない――Facebookファン1000万越え「Tokyo Otaku Mode」はどうやって起業を成功させたのか? (1/4)

日本人が海外在住の「オタク」に日本のアニメやコスプレカルチャーを紹介する「Tokyo Otaku Mode」。そのサービス成功の裏には海外投資家の支持があったが、どのようにして投資を得ることに成功したのだろう?

[まつもとあつし,Business Media 誠]

 Tokyo Otaku Modeは、アニメやコスプレといった日本のポップカルチャーをFacebookや独自サイト、スマートフォン向けアプリを通じて海外に発信している。2011年3月にFacebookページを開設。Facebookのファンは1000万を越えており、99%が海外のユーザー。発信される内容は完全に英語で行われており、本社も米国デラウェア州に置く。主な収益源は、キャラクターを使用した企業とのタイアップ広告や、クリエイターの作品を元にした商品を扱うEコマース事業だ。そこで得られた収益をクリエイターに還元することで、海賊版による機会損失をなくしていこうという事業でもある。

shk_toma.jpg Facebookページ

shk_tom05.jpgshk_tom06.jpg スマートフォン向けアプリ

 Tokyo Otaku Modeを創業した亀井智英氏は、起業以前は広告代理店に勤めていた。国内で企業のFacebook活用提案を進めていたが、当時海外5億人のユーザーに対して国内のユーザーは少なく、なかなか採用が進まなかった。

 そんな中、趣味で海外に足を運ぶことが多かった亀井氏は、日本のアニメをはじめとしたポップカルチャーの人気を目の当たりにする。そして、そのほとんどが海賊版で占められていることに疑問も感じ、Facebookでオフィシャルな情報を発信していこうというアイデアを思い付き、実現させたのだった。

 その成長には海外からの注目も集まり、2012年4月にはシードアクセラレーター「500 Startups」に招かれる。これは、シリコンバレー最強といわれるスタートアップ育成プログラム「Y Combinater」と双璧をなす起業支援と投資家とのマッチング機会を提供する場で、参加するスタートアップ企業は3カ月間のプログラムを通じて、投資家やIT起業家らからのアドバイスを受けながらサービスやプロダクツのブラッシュアップを図り、最終プレゼンを行ってさらなる資本増強や協業を目指す、というものだ。

shk_tomb.jpg 500 Startups参加時の様子
shk_tomc.jpg 写真左が当時の亀井氏
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