オンラインでの情報提供や販促活動によって、実店舗(オフライン)での購買行動を活性化させるO2Oマーケティング。シード・プランニングは、スマホを使ったO2Oサービス市場が2020年に約2360億円規模に成長すると予測した。
総務省の調査によれば、インターネット利用者のうちスマホからの利用者は2011年の16.2%から2012年には31.4%へと2倍近い伸びを示している。シード・プランニングでは、2012年のスマホ向けO2Oサービス市場規模は約260億円と推定。今後、スマホ利用者の拡大に加えて、位置情報からリアルタイムな広告を提供する「スポット情報」やAR(拡張現実)技術を使った販促技術の充実により急激な市場拡大を見込むと分析している。
2012年のスマホ向けリスティング広告市場のうち、スポット情報サービスが占める割合は約2割の約109億円だが、位置情報やユーザー属性、時間帯などの情報に基づいてリアルタイムな広告を提供する事業者が相次いで参入していることから2015年までにリスティング広告市場の約4割を占めると予測。2020年にはさらにパーソナライズされた広告効果の高いサービスが期待できることから市場規模は約785億円まで拡大すると見込んでいる。
AR技術や非接触技術を活用した商品情報提供や、SNSなどとの連携によるコミュニケーション活性化支援技術などを含む負荷情報サービスの市場規模は2012年時点で約79億円。同社では2015年までに約3倍に拡大し、2020年には約512億円に成長すると予測する。
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