9月の転職求人数、転職希望者数ともに過去最多――インテリジェンス調べ

» 2013年10月15日 16時13分 公開
[Business Media 誠]

 インテリジェンスは15日、2013年9月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」(※)を発表した。それによると9月の求人倍率は、前月から−0.02ポイントの1.28倍。求人数は前月比+3.0%、前年比+25.2%となり、4カ月連続で調査開始以来の最多記録を更新。転職希望者数も過去最多を更新し、前月比では+4.5%、前年比では+35.5%と高い伸びを示している。

※転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>

 業種別にみると「IT/通信」(2.23倍、前年比−0.15ポイント)の求人倍率が最も高く、次いで「メディカル」(2.21倍、同−0.10ポイント)、「サービス」(1.65倍、同+0.13ポイント)と続いた。

転職求人倍率(業種別、出典:インテリジェンス)

 職種別では「技術系(IT/通信)」の2.45倍(同−0.19ポイント)に次いで、「技術系(建築/土木)」(2.16倍、同+0.02ポイント)、「専門職」(1.88倍、同+0.45ポイント)という結果に。

転職求人倍率(職種別、出典:インテリジェンス

 ほとんどの業種・職種で前年比、前月比ともに求人数が増加。「今年度に入ってからニーズの高い状態が続いている営業職(前年比+45.5%)を中心に、採用条件を緩和するケースも見られており、転職希望者にとってチャンスが広がっている」(インテリジェンス)

 また、9月は特に「商社/流通」(前月比+14.9%)や「メディア」(同+9.5%)の伸びが目立った。「メディア」ではインターネットビジネスの拡大を背景に、Web制作会社やインターネット広告会社などで、営業やディレクターの求人が増えている。そのほか、広告投資を拡大する企業が増えたことで数十名規模の募集をする大手広告代理店も見受けられた。

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