“川の字”文化は残っている? 東京人の睡眠事情

» 2013年10月15日 15時14分 公開
[Business Media 誠]

 普段1日当たりの睡眠時間はどのくらいですか? 世界の5都市(ロンドン、ストックホルム、ニューヨーク、パリ、東京)に住む人に聞いたところ、最も長いのは「パリ」(8.9時間)、次いで「ストックホルム」(8.3時間)、「ニューヨーク」(7.9時間)、「ロンドン」(7.7時間)に続き、「東京」(7.3時間)は最も短いことが、イケアの調査で分かった。

 また睡眠への満足度を聞き、「不満(やや+全く)」と答えたのが最も多かったのは東京」(47.2%)。不満度が最も低い「ロンドン」(25.0%)に比べ、約2倍の割合が不満を感じていることが明らかになった。

睡眠のとり方に満足していますか(出典:イケア)

各都市の睡眠環境

 各都市の睡眠環境について聞いたところ、東京は他の都市と比べ「寝室専用の部屋がない」(74.0%)人が多い。また「パートナーとのみ一緒に寝る」(20.9%)人が他の都市と比べ2分の1ほどにとどまり、逆に「自分と配偶者/パートナー、子供」(10.2%)、「自分と子供」(6.8%)で寝ている人が他の都市の3倍も存在するなど、古くからの“川の字”文化を感じさせる結果となった。

 また睡眠満足度が低い東京は「寝具の寿命に合わせた買い換え」(19.9%)や「自分・家族の睡眠に適した寝具の選考」(20.9%)、「寝室のインテリアコーディネートをしている」(4.9%)人の割合が最も少ない。さらに東京は睡眠に対して不満を感じているだけではなく、他の都市と比較して“起きている時間”に発生する「友人とのコミュニケーション」((36.5%)、「配偶者・パートナーとの関係」(25.7%)などの面でも、不満を感じている人が多いことが分かった。

睡眠環境に対する意識(出典:イケア)

 インターネットによる調査で、ロンドン、ストックホルム、ニューヨーク、パリ、東京の5都市に住む20歳以上の男女1040人が回答した。調査期間は9月18日から26日まで。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.