有名大学じゃなくても大丈夫――就活に成功するための4つの方法サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(1/3 ページ)

» 2013年10月14日 09時20分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]

連載「就活・転職のフシギ発見!」とは?

 就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。

 使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』がある。

 個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントにつらいです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


今年の就活は大変だと、毎年マスコミは言っています!

就活を成功させるためには作戦が大切!(写真と本文は関係ありません)

 そろそろ就活についてマスコミが騒ぎだす季節がやってきました。トレンドとしては「大変だ」「親子で頑張れ」「このスキルは必須」「手遅れにならないために大学選びを間違えるな」という感じの話が流布するでしょう。今年は「ソーシャルネットワークツールは危険」という話も入ってくるでしょうか。このようなキーワードで就活が語られるのは、トレンドどころか、すでに“お約束”といってもいいかもしれません。いずれにせよ、就活生は「そんな類いの話には、一切耳を貸さなくていい」と思います。

 例えば「手遅れだ」というメッセージに乗せられてしまい「そんな就活という仕組み、新卒一括採用というシステムがあるからダメなんだ」と叫んだとしても、就職することはできません。どこかの会社に就職しようと思うなら、やはり就職活動をするしかないのです。現状を悲観する気持ちは十分に理解できますが、それだったら社会人になって、入社した会社の仕組みを変えてください。そのためには何はともあれ、サッサと就活を乗り切ってしまうことです。

 社会人の読者が多いBusiness Media 誠ですが、今回は就活生の皆さんに向けてこっそりと「上手く就活する方法」を贈ります。たまたま目にしたこれから就活生になるあなたはラッキーだと思って、ニヤリとしてくれるとうれしいです。


その1 大学のキャリアセンターに、とにかく急いで足を運べ!

 まず、就活生が最初にやるべきことは、学校のキャリアセンター(就職課と呼ばれているかもしれません)に足を運ぶことです。リクナビやマイナビをはじめとした就活情報サイトに登録することが大事だと考えている就活生が多いと思いますが、それはほかの就活生もやっています。差をつけるために、まずは自分の学校の「就活の実情」を調べることが大切。ネット上にあふれている「先輩談」の多くは著名な大学のそれ。同じ学校に通っているならまだしも、まったく違う学校ならば、それほど参考にはなりません。自分が通う学校の先輩が、どんな方法で就活をして、どんな企業に就職したのかを知る。これが就活において迷走しないための第一歩なのです。

 就活している際に「いくら企業を回っても採用されない」と嘆き、どんどん迷走してしまう就活生を、仕事柄よく見かけます。彼らの特徴はとてもシンプルで「入れない企業を受け続ける」という点にあります。企業の多くは建前では「学歴、学校名で差別しない」といいます。が、結果として選考してみると有名大学の学生ばかりというケースは日常茶飯事です。ただ、この現象で勘違いしてはならないのは「有名大学生だから採用した」というケースはほとんどないということです。逆に「採用したら、結果として有名大学の就活生ばかりになってしまった」なのです。実際、有名大学に通っているから就活は楽勝、という話ばかりではありません。ただ、厳しい話をしてしまうと、逆はなかなか難しい。

 「自分には高い能力があるし、学校名で差別されるのは許せない」と考えている就活生がいたら、まずは有名大学の就活生が集まるセミナーなどに潜り込んでみるといいでしょう。就活生向けにそういうイベントはたくさん用意されていますので、自分の「立ち位置」を確認してほしいのです。その中で見劣りしないと自負できればいいのですが、多くの場合「心が折れてしまう」結果になります。ただでさえ他大学の学生と交流が少ない就活生だと、自分とその周囲だけで判断してしまって、自分の実力を見誤ってしまうのです。

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