「役不足」「流れに棹さす」「気が置けない」――言葉の意味、分かりますか?(1/2 ページ)

» 2013年10月03日 16時36分 公開
[Business Media 誠]

 彼には「役不足」の仕事だ。ここで使われている「役不足」はどちらの意味だと思いますか? (1)本人の力量に対して役目が重すぎること(2)本人の力量に対して役目が軽すぎること――この2つから選んでもらったところ、正解の(2)を挙げた人は41.5%であることが、文化庁の調査で分かった。

 「役不足」の意味について、正解したのは4割ほどにとどまったが、他の言葉はどうだろうか。例えば、その発言は「流れに棹(さお)さす」ものだ、について。この「流れに棹さす」の意味は「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をする」だが、正解を選んだのは23.4%にとどまった。

 また「気が置けない」の意味についても、正解の「相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい」を選んだのは42.7%と半数を割った。

 過去の調査結果と比較したところ、「役不足」の意味を正解したのは2006年は27.6%だったが、2006年には40.3%と12.7ポイントも増加。ただ今回の調査では、2006年と比べてあまり変化はなかった。

 「流れに棹さす」について正解した割合は調査のたびに増えていて、2002年が12.4%、2006年が17.5%、2012年が23.4%という結果に。ただ「気が置けない」は3回の調査を通じて、正解した人の割合にあまり変化はなかった(44.6%→42.4%→42.7%)。

本来の意味を選んだ人の割合(出典:文化庁)
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