吉岡: オバマの選挙キャンペーンを日本から見ていて感じたこととして、今までお話いただいたような「若者が参加している」というのともう1つ、FacebookやTwitterなど、「SNSやネットをうまく使っている」というのがありました。参加されていたEmmyさんも、そう思われますか?
Emmy: そうですね。"my.barackobama.com"というサイトが選挙キャンペーンの中核になっていて、ボランティアはそこから、例えば今週末どこに自分がボランティアに行くかを登録したり、草の根活動をしたい人は何をしたらいいか、そのサイトにアクセスすれば分かるようになっているんです※。なにしろ仕組みがよくできていて、キャンペーンスタッフがいなくても、参加したい人は主体的に動けるようになっている。
ボランティアの力や、ネットの草の根でバラク・オバマを当選させたということはすごく大きなことだし、自信につながりました。でも若い世代にとっては、キャンペーンを通して学んだ知識とか、どうやって人を動員したらいいのか、そういうことを学んだというのが非常に大きな意義があったんですね。これをきっかけにNPOに入る人も多かったです。米国の市民活動に対して、オバマの選挙というのは非常に大きな貢献をしたと言えると思いますね。
吉岡: (2008年の)オバマの選挙が終わったころ、Emmyさんは何歳だったんですか?
Emmy: 25歳ですね……英語で"Quater Life Crisis"って言うんです。もともと"Midlife Crisis"(人生の半ばの危機)という言葉があって、半分(Mid)じゃなくて、4分の1(Quater)の時点でCrisis(危機)が訪れる。
吉岡: ああ! 25歳だからQuarterなんですね。
Emmy: そう、最初の仕事を2〜3年やって「ああ、仕事ってこんななんだ」と思って、インドにヨガをしにいったりとか、ピースボートに乗ったりとか、人生をいろいろ模索しはじめるわけです。25歳。
吉岡: 日本でも「新入社員はなぜ3年で辞めるのか」という問題がありまして……同じですね(笑)。
Emmy: そうそう! まさにそんな感じです。私も25歳でしっかりQuarter Life Crisisになりました。かなりのCrisisでしたよ。オバマの選挙に参加したあとの1年で3〜4回ジョブチェンジをしました。いろいろやってみたけどどの仕事もピンとこなくて……それでたどり着いたのが、Purpose(参照リンク)だったんです。
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