秋の花粉症ってナニ? チェックポイント&予防法を紹介しよう

» 2013年09月12日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 暑い夏が終わって涼しくなると、鼻水やくしゃみといった風邪と同じような症状に悩まされていないだろうか。もし心あたりがある人は、秋特有の「花粉症」かもしれない。

 秋の花粉症の主な原因は、道端や川沿いに生えているブタクサやヨモギなどキク科の雑草だ。毎年8月ごろから日本各地で花粉が飛び始め、9月中にピークを迎えて10月まで続くと言われている。これらの花粉を吸い込むと、くしゃみや目のかゆみなど、いわゆる「秋の花粉症」の症状が発生するのだ。

 秋の花粉症にかかれば、どのような症状がでてくるのだろうか。日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保公裕教授は、6つのチェックポイントを挙げている。(1)透明でサラッとした鼻水が出る(2)1週間以上、くしゃみや鼻水が続いている(3)目のかゆみがある(4)くしゃみが止まらないことがある(5)熱があっても微熱程度で高熱ではない(6)晴れた日に、より強く症状が出る――。「チェックが3つ以上ついた人は、秋の花粉症の可能性がある。まずは自分がどんな物質に対してアレルギー反応を持つのか、アレルギー検査をオススメする」(大久保教授)

 花粉が飛散しやすい条件について、気象予報士の三ヶ尻知子氏はこのように語っている。「ブタクサの花粉は、太陽が昇り始める早朝から午前中にかけて、多量に飛散する傾向にある。晴れた日が続きさらに雨量が少ないと、花粉が飛散しやすい条件がそろうため特に注意が必要だ。そのような日は、ブタクサなどが近くに生えているところにある家の窓は、換気を避けたほうがいい。また外を歩く際には風向きにも注意して、なるべくブタクサが自生している場所の風下を通らないほうがいいだろう」

 普段からできる秋の花粉症の予防法を紹介しよう。まず「原因となる植物に近づかないこと」。通勤時に雑草が多いところは、なるべく迂回(うかい)したほうがいい。このほか「土手などの散歩やジョギングは避ける」「花粉症対策用のメガネやマスクを身につける」ことも予防につながる。

 また「自分の症状に合わせて正しい知識に基づいた市販薬を服用する、いわゆる“セルフメディケーション”も効果的」と大久保教授は指摘する。「症状が出てからでも間に合うが、以前から秋の花粉症と診断され心配な人は飛散のピークが予測される前、9月下旬から10月上旬にあらかじめ服用しておくことで、症状を緩和することができるだろう」とアドバイスした。

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