インタビュー
» 2013年09月09日 07時30分 UPDATE

これからの働き方、新時代のリーダー:仕事で他の人に差を付けるには? 池上流「選挙特番の作り方」――池上彰×吉岡綾乃(後編) (1/6)

7月に参議院選挙が行われた夜、民放各局が選挙特番を放送する中で圧勝したのは池上彰さんが司会をしたテレビ東京でした。あの番組はどのように作られたのか? 池上×吉岡対談後編は、不利な条件下でも他の人に差を付ける仕事をするための考え方、池上さんの読書法に迫ります。

[嶺竜一,Business Media 誠]

リニューアル記念企画「これからの働き方、新時代のリーダー」

 「アクションリーダーの『知りたい!』に応えるオンラインビジネスメディア」を統一コンセプトとして、9月2日にリニューアルしたBusiness Media 誠 & 誠 Biz.ID。これから数カ月間、リニューアルを記念して、スペシャルインタビュー企画を掲載していきます。

 本企画では、Business Media 誠編集部と誠 Biz.ID編集部がそれぞれテーマを決めてインタビューや対談を行います。Business Media 誠では「アクションリーダーに会いに行く」、そして誠 Biz.IDでは「時代の変化に合った働き方」をテーマに、さまざまな識者の方にお話を聞いていきます。

 →リニューアル記念企画「これからの働き方、新時代のリーダー」バックナンバー


 Business Media 誠のリニューアル記念インタビュー企画「これからの働き方、新時代のリーダー」。ジャーナリストの池上彰さんと、Business Media 誠編集長の吉岡綾乃が行った対談の後編をお送りします。

 『伝える力』『そうだったのか!現代史』など多数のベストセラー著者として知られる池上さんですが、最近では選挙特番のメインキャスターとしてもおなじみ。7月21日に放送されたテレビ東京の参議院選挙特番「池上彰の参院選ライブ」では、他局とまったく違う番組構成で差を付け、テレビ東京の選挙特番としては歴代1位となる視聴率を記録、ギャラクシー賞優秀賞を受賞しました(参考記事)

 池上彰×吉岡綾乃対談後編では、「学ぶ」ための本の読み方、“積ん読”本を減らす方法、仕事で他の人と差を付けるにはどうしたら良いかなどについて話し合います。そして池上さんはどのような戦略であの選挙特番を作ったのか、かなり具体的な話を聞いてきました。(聞き手&構成、嶺竜一)

ay_ike04.jpg 池上彰(いけがみ・あきら)。ジャーナリスト。1950年生まれ、慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者として経験を積んだ後、報道局記者主幹に。1994年4月から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として、様々なニュースを解説。2005年3月NHKを退局、フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中

――ここまで、自分の知識の幅を広げる情報収集の仕方についてお伺いしました(キュレーションで効率的に情報収集」の落とし穴――池上彰×吉岡綾乃、参考記事)。次に、知識を深めるための啓発本やビジネス書をどう選び、どう勉強したらいいかについて教えてください。

吉岡: 本って、本そのものの価値だけでなく「いつ読むか」も重要ですよね。私は若い頃、実は「ビジネス書って読む意味があるのかな」と常々疑問に思っていたのですが、30代半ばの頃に中間管理職的な立場になった頃から、上からいろいろ言われたり、人の扱い方が難しかったりと、急に悩みがたくさん出てきたんです。わらにもすがる気持ちで、組織論の本とか、マネジメントの本とかを数冊読んでみたところ、自分が困っているときに読むとこれが結構役に立つんですよね。私のような立場の人は多いと思うので、読者の方に「これを読んでおくといいよ」という本があれば是非お聞きしたいのですが……。

池上: なんて安易な質問ですか(笑)。そんなムシの良い話はありません。その人の状況によって、読んで役に立つ本は違いますから。でも吉岡さんのように、悩んだり困ったりして初めて、読んで分かるということはありますよね。例えば新人がピーター・ドラッカーの本を読めと言われて読んだって、難しくてついていけないですよ。でも自分でその立場になって壁にぶつかって、これを乗り越えるには勉強が必要だと感じたときに本を読むと吸収できますでしょ。

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