昨今、政府や企業、あるいは要人や芸能人のスキャンダルや不祥事がネット上に瞬く間に拡散される。世間の常識から外れた行為や隠し事はたちまち“炎上”するのはご存じの通り。
だが、こうした事態に遭う出来事は、氷山の一角でしかない。換言すれば、多くの読者は、騙されたままの状態で日々の生活を送っているということなのだ。
本欄では、食の安全、クルマの燃費基準のいい加減さ、大手マスコミの不正など、多岐に渡って書き続けてきた。だが、まだまだ世の中には“業界の常識・世間の非常識”が放置され、日々消費者や国民がないがしろにされているのだ。
くどいようだが、もう一度談志師匠の言葉を読み返してほしい。会社は自社の利益のため、国会は政治家の利権のためにある。そう考えて、個々のニュースやネット上にあまたあるブログの類いをチェックしてほしい。その情報発信者は果たして読者や消費者のためにとネタを出しているのか。その一点だけを見極めるだけでも、“騙される”リスクは軽減していくのだ。
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