スマートフォンやタブレット端末の普及に合わせ、新聞社が力を入れて展開している有料のデジタル版。これを購読したいと思う人は2割に満たないことがネオマーケティングの調査で分かった。その理由は「無料のネットニュースで十分」だからだ。
あなたは新聞の有料デジタル版を購読したいと思いますかと尋ねたところ、「購読したい」「どちらかといえば購読したい」と答えた人は合わせて15%。「すでに購読している」(2.4%)も含め、有料デジタル版を希望する人は少数派だ。一方で「購読したいと思わない」と回答した人は59.6%。新聞を定期購読していない人だけをみると71.6%まで増える。
なぜ、有料デジタル版を購読したくないのだろうか? 最も多い理由は「無料のネットニュースなどで十分だから」(44.8%)、次いで「料金が高いから」(36.8%)、「必要ないと感じたから」(24.9%)、「読むのが面倒だから」(19.4%)と続く。ネオマーケティングでは、掲載されている情報の質や量よりも購読料金が理由だと分析する。
新聞主要5紙の1カ月当たりの購読料金は約4000〜4500円(朝刊のみの場合、約3000〜3500円)。これに対して「妥当だと思う1カ月の購読料金」を尋ねると、54.6%が「2000円未満」と回答し、3000円以上と答えたのは9.6%だった。新聞の購読料金に対して大きな意識の差が生まれているようだ。
インターネットを使った調査で、一都三県に住む20〜59歳までの男女500人(新聞購読者250人、非購読者250人)が対象。調査期間は2013年8月6〜7日。
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