「新卒で入社した会社で一生懸命働いて、マイホームを買う。そして定年までその会社でサラリーマンとして頑張る」
耳にタコができるほど聞いていると思いますが、こうしたモデルはすでに崩壊しています。企業が成長を維持できなくなっている今、終身雇用、右肩上がりの昇給は当たり前ではなくなりました。だから、昔の人生設計を今の時代に当てはめようとすると、おかしなことになります。
会社は定年まで面倒を見てくれませんし、給料も右肩上がりが続くわけではありません。そんな中、長期のローンを組んでマイホームを買うのは危険な行為です。リストラされるリスクを考えれば、家賃の低いところに引っ越して生活の固定費を下げることができる賃貸生活のほうが合理的です。
いくらサラリーマンとして一生懸命働いても、生涯の雇用が保障されているわけではありません。そうした状況を理解していないと、会社にしがみつくことだけを考える、どうしようもない社員になってしまうのです。
現在の経済環境の中では、収入源を複数化することが大事になってきています。
株式の配当で毎年まとまった収入がある状況を目指すのもいいですし、私のように不動産で毎月安定した家賃収入が入ってくる状況をつくるのもいいでしょう。事業家としてビジネスの良し悪しを判断できるのであれば「事業や知り合いの会社に出資して配当を受け取る」というのもよい方法でしょう。
そのためには繰り返しになりますが、次の2つの法則を活用しなければいけません。
今回は主に、法則その1を守るのがいかに難しい社会なのかを述べました。
ただ、これを守るのは、習慣化すればそれほど難しくありません。ひとまず、もらった給料の1〜3割を貯金箱(貯蓄用の通帳)に入れてしまうのです。そして残ったお金でその月の生活費の予算分けをして、その予算内で生活する。ただそれだけです。
シンプルですが、とても重要な行動です。この習慣がない人は、いつまでたっても自分のお金を作れません。
次回は、労働者と資産家の「お金の流れ」について。
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