なぜ「グローバル」と聞いて、不安を感じるのか仕事をしたら“なんちゃってグローバル君”がいた(2)(6/6 ページ)

» 2013年07月17日 00時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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テクノロジーの進化で、人間の働き方が変わる

田村:グローバル化だけでなく、テクノロジーの進化によって、私たちはもっと上手に働かなくてはいけません。でないと、いまの給料は維持できません。

 例えば、ルンバ。ロボットの掃除機が登場したことによって、掃除をする仕事がなくなってしまうかもしれません。便利さを追求すれば、ロボットのほうが安くて頼りになる。逆にいえば、人間は、ロボットにできないことをどんどん考えていけばいい。いずれロボットには勝てなくなるかもしれませんが、発想という点ではどうでしょうか。新しいアイデアを生み出す能力は、私たちが勝っているので、人間はロボットをうまく使っていけばいいんですよ。

 ドイさんの仕事はいいですよね。ロボットがインタビューをして、記事を書くなんてできないですから。

土肥:と、とんでもないですよ。簡単な記事だったら、いまはロボットが書けるそうですから。やがて……はっ、やっぱり不安だ(苦笑)。

田村:これまで医者ができなかった手術を、ロボットならできる時代がやってくるかもしれません。人間は疲れていたり、気分がのらないことがあります。でもロボットにはそうした感情がないので、安心して任せられるようになるかもしれません。

 また何十万人のデータから瞬時に、症状を探し当てるのは、医者よりもコンピュータのほうが早い。弁護士の世界もそうですよね。膨大なデータから瞬時に、判例などを見つけ出すのは早い。記憶勝負の職業は、いずれロボットに負けるのではないでしょうか。

土肥:医者にはできなかったことが、ロボットでできるようになると、人間の寿命が伸びるますね。ハッピー♪。

田村:そうとは言えません。人間の寿命が伸びても、年金があてになりません。終身雇用もなくなりつつあるので、多くの人が食っていけなくなるかもしれない。寿命が伸びても、大変なことが待っていますよ。

土肥:はあ……生きるって大変ですねえ(苦笑)。次に、世界で戦うと決めたときに、どういったことを準備すればいいのか。そのあたりの話を聞かせていただけますか?

田村:分かりました。

つづく

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