なぜ「グローバル」と聞いて、不安を感じるのか仕事をしたら“なんちゃってグローバル君”がいた(2)(5/6 ページ)

» 2013年07月17日 00時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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土肥:いやいや。「グローバル化の波に飲まれて、雇用が激減」とか聞くと、やっぱりサラリーマンは不安を感じますよ。

田村:世の中が不安定になっていくのは仕方がありません。なぜそうなるかというと、みんなが安くていいモノを求めているから。安くていいモノを求めると、グローバル化するしかないんですよ。例えば、スーパーの商品を「全商品国産」にすれば、いまの価格の数倍に跳ね上がるでしょう。

 「グローバル」と聞いて、自分は被害者だと思っている人は、そのグローバルのボタンを押しているのは自分であることを認識しなければいけません。例えば、チェーン店の牛丼を食べに行っても、立ち食いそばを食べに行っても、食材の8割ほどは外国産。人間というのは不幸を感じやすくて、幸せは感じにくい。グローバル化によって恩恵は受けているはずなのに、人間は不幸ばかりを感じてしまう。

土肥:確かに。人間って、不幸には敏感ですよねえ。サラリーマンは給料が下がるとものすごくショックで……(涙)。逆に、上がってもそれほど幸せを感じない(笑)。給料がアップしても「もっとよこせ!」と不満に感じている人は多いですからね。

田村:自分は日本で負け組……不幸と感じていても、海外に行ったら自分はなんて恵まれているんだと感じるかもしれません。

土肥:そういう意味でも、一度は海外に行ったほうがいい、と?

田村:はい。

幸せは感じにくく、不幸に敏感な人は多い(写真はイメージです)

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