そもそも交際相手がいる人は相手の理解が得られにくく、海外就職にチャレンジしにくいという背景もありますが、一方で、本人以外の都合で突然退社、帰国されてしまうというリスクを避けるため、彼らを受け入れる企業側も、できるだけしがらみの少ない人を採用したいという本音があるようです。
こういった事情が重なって、現地で働く日本人は海外で交際相手を探すというケースが多くなっています。
ところで、私たち日本人はアジア諸国の人たちに、異性としてどう見られているのでしょうか。中国、ベトナム、シンガポール、インド、インドネシアで、それぞれ現地の人に日本人男性と女性のイメージを尋ねてみました(現地男性には日本人女性に対するイメージを、現地女性には日本人男性に対するイメージを質問)。
まず日本人男性に対する結果をみると、家庭を何より重んじる中国やベトナムでは、「家事をしない」(中国)、「あまりオープンに話してくれない。内向的」「仕事一色」(ベトナム)と、働きすぎる日本人に対してややネガティブな印象があるようですが、男性優位社会であるインドやインドネシアでは、「謙虚で正直」(インド)、「勉強熱心。真面目で誠実」(インドネシア)と好意的に受け止めているようです。
一方、日本人女性については「男性を立ててくれる」(中国)、「親切で従順。かわいい」(シンガポール)、「まじめでやさしい」(インド)、「かわいくて、白くてスタイルがいい」(インドネシア)と、どの国でも非常に高い人気があります。ベトナムでは、男性の理想のライフスタイルが、「フランス(風)の家に住み、中国の料理を食べ、日本人の妻を娶(めと)る」という言葉にまでなっているそうです。
2012年に電通が海外16地域を対象に実施した調査をみても、日本人には好意的なイメージ(図の赤色)を持っていることが分かります。総じてみると、アジア各国における日本人のイメージはおおむね良好といってよさそうです。
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