熱中症対策、知っていても実践せず自分だけは大丈夫(1/3 ページ)

» 2013年07月09日 13時31分 公開
[Business Media 誠]

 2013年は例年よりも早めの梅雨明け宣言が出され、すでに日本各地で猛暑日となる暑さが続いている。こうなると気をつけたいのは熱中症対策。全国2100人を対象にした意識調査によれば、高齢者になるほど「自分は大丈夫」と考えている傾向が強いようだ。

熱中症対策、知っているけど実践しない

 具体的な熱中症の対策として挙げられるのは、スポーツドリンクなどの塩分を含んだ水分補給、適切な冷房、外出時の帽子着用など。調査によれば、多くの人が対策として「正しいと思う」(水分補給 85.3%、冷房 60.1%、帽子 74.2%)と回答しているものの、これらの対策を実際に行っているかといえば半数から3分の2程度にとどまっているのが現状のようだ。

熱中症対策 熱中症対策として正しいと思うことと実践していること(出典:教えて!「かくれ脱水」委員会)

 熱中症は、発汗などにより体液を失うことで起こる脱水症が進行した結果、引き起こされる。体液にはナトリウムなどの電解質(塩分など)が含まれているので、食事や水分補給などで塩分を取ることが有効だ。

 熱中症や脱水症について正しい知識を発信する「教えて!『かくれ脱水』委員会」の服部益治委員長(医学博士)は、「のどが渇いていなくても積極的に水分補給をしましょう。脱水症一歩手前の『かくれ脱水』の状態のときは、特に塩分を含む飲み物を選んで飲むことが大切です」とコメントする。

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