もちろん、都合の悪い歴史書なんかはすべて燃やしてきた人たちなので、こういう史料も「日本の捏造アル」なんていけしゃあしゃあと言う。
こんな人々に対して「お気持ちもよく分かります」と頷(うなず)くのが「友愛精神」というわけだが、実は鳩山さんもはじめからこんな聖人君子みたいな振る舞いができたわけではない。
東京大学工学部卒業後、スタンフォードに留学した鳩山さんは、ご両親から紹介されたサンフランシスコの日本料理店の家族に世話になっていたのだが、あろうことかそこの奥さんと恋に落ちて、そのまま結婚までこぎつけてしまう。それが今の幸夫人である。
要するに、恩人の妻をぶんどってしまったわけだが、そこは「友愛」を掲げる御仁である。三者でしっかりと話し合いをして、きっちり相互理解をしているに違いない、と思ったら、ご本人によるとどうも違うらしい。
後はもつれたりしないように、母なりに苦労してくれました。結婚するときも彼女の元の亭主の所へ行って「こういうことになりましたから」と。もっとも私は一緒に行かなかったから、わからないんですけど(笑)
(『女性自身』1996年8月27日号)
2009年5月に出た『週刊文春』によると、「元の亭主」は亡くなるまで、この常識の通じぬ男のことを「ワイフ・スティーラー」だと怒っていたらしい。
鳩山さんが中国に「友愛」を感じる理由がなんとなく分かる。
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