採用する立場になってみると「一年留学したので歳上です」とか「海外を放浪していたので二年留年しました」という人「だから」採用しないというケースはほとんどありません。仕組みとしてギャップイヤーなどとことさらいわなくても「自分で」行動できる人なら、むしろ大歓迎なのです。
彼らの力をもっと発揮させてやりたいと考えて、手を差し伸べたがる人たちの多くは、学生を弱者として見過ぎです。良かれと思って「仕組みを作る」ことによって、学生たちが自分で考えて行動する力を失わせる怖さを、もっと問題とするべきなのではと、結局「就職活動に失敗し、大学院にモラトリアム的に進んでしまった」編集長の吉岡綾乃さんと、相変わらずエスニックな食事を取りながら、熱く語ってしまった昼下がりなのです。
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