7月の参議院選挙よりネットを使った選挙運動の規制が緩和されるが、有権者はネットメディアについてどのようなイメージがあるのだろうか。
政党や候補者を紹介するメディアの特徴について、テレビの報道番組や新聞記事などの“既存メディア”と、ネット選挙解禁によって新しく利用可能になるホームページ・ブログ、SNS、動画サイトなどの“ネットメディア”を比較した。その結果、理想・政治見解が分かるという点では既存メディアよりもネットメディアの「ホームページ・ブログ」が20ポイントほど高く、人柄・価値観が分かるという点では「SNS」が15〜21ポイント高いことが、マクロミルの調査で分かった。
「『ホームページ・ブログ』は党首・候補者の政治見解や政策の理解など理念や政策の理解促進に役立ち、『SNS』は党首・候補者の人柄や価値観、また争点に対する候補者のタイムリーな反応など、候補者の人物評価に役立てられそうだ」(マクロミル)
ネット選挙の解禁によって、有権者はどのようなメリットを感じているのだろうか。この質問に対し、「候補者の政策や見解に対する詳細な情報が得られる」(43.4%)と答えた人が最も多く、次いで「選挙期間中でも、時間・場所を問わず情報が得られる」(34.8%)、「既存のメディアでは報道されにくい情報が入手できる」(34.3%)と続いた。
年代別にみると、年代の高い人ほど「詳細な情報が得られる」「政策・見解が比較しやすくなる」などの側面を評価する一方、若い人は「既存メディアでは報道されにくい情報が入手できる」「候補者に直接問いかけて、答えを聞くことができる」などを評価している。「ネット選挙の解禁はいままで以上にリッチな政策情報が得られる側面だけにとどまらず、党首や立候補者との直接対話や、SNSなどを通じた党首や立候補者の人物理解の機会が拡大すると思われる」(マクロミル)
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