連載
» 2013年06月28日 08時00分 UPDATE

ビジネス英語の歩き方:英語と資本主義の共通点、日本語との根本的違いに思い悩む (2/3)

[河口鴻三,Business Media 誠]

なぜ主語と述語、名詞の数を一致させなければならないのか?

 まず、主語をできるだけI(私)とする理由は、「自分から外に向かってものを見、ものを言っていく」という近代英語の世界観とよくフィットするからです。Weと複数にしたりTheyと遠い人を主語にしたりしてものを言うのは、「逃げ」のトーンを相手に感じさせ、いい印象を与えません。

 もっと大事なのは2と3です。主語と動詞、名詞の数を一致させるということがどういうことなのか、例を使って説明しましょう。

彼女と彼は、新型のコンバーティブルに乗ってご機嫌でした。

という文章を英語にしてみましょう。少しくさい文章ですが、我慢してください。

She and he was feeling excited in the new convertible.

 こんな感じになります。いや、なりがちです。気が付かれた方がほとんどでしょうが、この場合はSheとHeという2人が主語ですから、主語は複数ということになります。従って動詞は単数のwasではなくて、wereとならなければいけません。

She and he were feeling excited in the new convertible.

 これが正解です。こういう主語と動詞の数の一致がしっかりしていないと、ネイティブスピーカーはまるで逆三角形のビルが、自分のすぐ前に立っているような不安感、居心地の悪さを感じます。文章が安定しないのです。

 私たちは日本語で話すとき、主語が「彼女と彼」であろうが、「彼女」だけであろうが、

新型のコンバーティブルに乗ってご機嫌でした

という文章を同じように使います。まったく変化をさせる必要がありません。その結果、英語を話したり書いたりするときにも、主語の単複に鈍感になります。動詞の直前に来る主語(もしくはその一部)に引きずられて次に来る動詞を選んでしまいがちです。

He was feeling……

と、直前のheに対応する動詞を選んでしまうのです。こういう文章も見たことがあります。ネイティブスピーカーからみたらほとんど理解不能です。

He and I am going to see Mr. Saito.

 英語に強くなりたいのであれば、普段、日本語を使う中でも「主語(主題)は何か、それは単数か、それとも複数か」ということを、もっと強く意識する必要があります。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

職種特集

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

Digital Business Days

- PR -