選挙は「3勝3敗」で、勝てる理由仕事をしたら“選挙の勝ち方”が見えてきた(後編)(2/6 ページ)

» 2013年06月19日 08時01分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

野沢:市役所の近くには金融街や歓楽街があって、近くに老舗ホテルがある。市役所と駅の間に川が流れていて、人口10万人以上のところだとそこにアーケードがついていて、人の行き来がある。ただ川のところでアーケードが切られていたり、商店街がつながっていなかったりすると、X市の発展はなかなか見込めません。

 また駅前の反対側を見て、街の雰囲気をつかむことも大切ですね。新しいビジネスホテルが建っていて、そのホテルが「朝食無料」をウリにしていれば、その地域の開発はほぼ終わったことになります。

 そしてタクシーで街をひと回りして、D候補者の地元を見ます。ここでは現職市長がC地区出身としましょう。相手陣営を知るために、もちろんC地区も見て回ります。

 次に、F地区に立ち寄ります。ここはいわゆる新興住宅街なので、環境問題に関心が高い人が多い。公園にいるお母さんたちに声をかけて、市長や街のことを聞く。そして市役所周辺の金融街や歓楽街に行って、ご飯を食べたり、床屋に行ったりする。そして市長はどんな人なのか。評判はいいのか、悪いのか。現地の人の声を聞いて、選挙プランを立てていくんですよ。

土肥:街を分析されて、C市長の評判が悪ければ、Dのほうが有利ですよね。前回もお話されていましたが、インフラ整備がされていないほうが有利に働く傾向がある。ということは、CよりもD地区のほうが暮らしぶりが悪ければ、Dのほうが有利ということになるのでしょうか?

野沢:ですね。

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