インタビュー
» 2013年06月03日 13時30分 UPDATE

ゲームっぽさがテレビ番組との距離を縮めてくれた――「トルネ」開発陣に聞く (1/4)

「トルネ」や「ナスネ」という製品をご存じだろうか。家庭用ゲーム機「PlayStation 3」「PlayStation Vita」などと組み合わせて使うものだが、これがいわゆる“テレビ離れ”を引き戻すきっかけになるかもしれない。

[宮田健,Business Media 誠]

 インターネットやスマートフォンなどから情報が得られるようになったいま、生活のなかでの「テレビ」の優先順位は昔に比べると下がってしまった。筆者も6年前、引っ越しを機にテレビを捨ててしまったが、ほとんど生活に変化がなかったのは意外だった。

 しかし、テレビにも良いコンテンツがある。残しておきたいドキュメンタリー番組や、自分の趣味にぴったりあったニュース。特にニュースは、一度流れたら再放送されることが少なく、資料として残したいものがけっこうあることに気が付いた。

 そこで手に入れたのが、ソニー・コンピュータエンタテインメントがPlayStation 3(PS3)の周辺機器としてリリースした地デジレコーダーキット「torne(トルネ)」だった。これはPS3に接続するUSB地デジチューナーで、PS3本体に内蔵されているHDDにテレビ番組を録画できるもの――機能の説明をすると、よくある製品とおなじものになってしまうが、以前使っていたHDDレコーダーに比べると、明らかに「一段上」なのだ。

 その「一段上」を提供したのは、ユーザーインタフェースだろう。PS3のコントローラーでテレビ番組を録画し、視聴するということが自然に思えるユーザーインタフェースは各所で絶賛された。

 それもそのはず、「ボタンを押したらすぐに反応がある」という当たり前の機能を、ほかの製品ではほとんど見たことがないからだ。これらの機能を(PS3を持っている、という前提だが)、たった9980円で実現したのがトルネだった。

 そして「nasne(ナスネ)」の登場。PS3の周辺機器だったトルネを「ネットワークレコーダー&メディアストレージ」として再定義したものだ。ナスネ単独で地デジ/BS/110度CS番組が録画でき、録画した番組はPS3、PlayStation Vita(PS Vita)、VAIO、Xperia Tabletなどのソニー製品だけでなく、DLNAやDTCP-IPに対応した製品でも再生できる。

 PS VitaやXperia Tabletとの組み合わせであれば、番組の持ち出しも可能になる。通勤などのスキマ時間をテレビ視聴に当てられるのは、現代人にとってありがたい機能だろう。

 筆者は、トルネもナスネも発売とほぼ同時に手に入れた。いまではスマートフォン経由で外からでも録画予約をして、気になる番組は毎週録画。資料として残したい番組は高画質で保存するということが、ネットを通じて手軽にできるようになった。これだけでも手に入れた価値があったと思う。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

注目のテーマ