アベノミクス効果、社会人の学習意欲にどう影響?

» 2013年05月29日 09時00分 公開
[Business Media 誠]

 第2次安倍内閣が推進する経済政策「アベノミクス」によって、日経平均株価が1万5000円台を回復するなど、にわかに活況を呈してきた日本経済。まだまだ庶民の暮らしが明るくなった気配までは実感できないものの、経済の最先端にいるビジネスパーソンの意識に変化が起こり始めているようだ。

 通信教育のユーキャンが20〜40代のビジネスパーソン770人を対象に「アベノミクス効果とビジネスパーソンのモチベーションに関する調査」を実施したところ、全体の74.0%が今後の景気の動向に前向きであることが分かった。年代別でみると、前向きな予想を下したのは30代が71.1%、40代が71.9%だったのに対して、20代では78.7%と高く、若い世代ほど楽観的であるようだ。

アベノミクスアベノミクス 男女別にみた日本の景気回復予想(出典:ユーキャン)

景気回復で「お金」に強い資格が人気に

 ところが、景気回復にともなって消費意欲が高まるかと尋ねると、およそ6割が「変わらない」と回答。その一方で、およそ8割が「アベノミクス効果が、キャリアアップやスキルアップに対するモチベーションに好影響を与える」と考えていることも分かった。

アベノミクス 年代別にみた消費意欲の変化(出典:ユーキャン)

 ちなみに、男性ビジネスパーソンがキャリアアップに向けて取得したいとする資格は、「TOEICその他外国語検定」が34.7%で圧倒的な1位。以下、「情報処理技術者」「ファイナンシャルプランナー」「宅建取引主任者」「簿記検定」と続いている。

 インターネットを使った調査で、東京、神奈川、埼玉、千葉の男女有職者770人(派遣社員、契約社員、パート、アルバイトを除く)が対象。調査期間は2013年5月8日、9日の2日間。

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