音読やシャドウイングのような発声系の勉強も、TOEIC対策としてはムダが多いと思います。シャドウイングとは、流れる英語音声を追いかけながら声に出して読んでいくという勉強法です。声に出すことで、とっさに発声するのがスムーズになってきます。なので、状況に応じた的確な内容を話すことや、発音の矯正には大いに役立つでしょう。
しかしTOEICでは、スピーキング力や発音のきれいさは試されないので、話すこと自体がTOEICのスコアに影響することはありません。声に出すことによってスピードは下がり、同じ時間であれば読める英文の量は減るので、その分リーディング学習としての効率は低いような気がします。
これは僕だけかもしれませんが、声に出すことを意識すると意味を取るのがおろそかになってしまい、リーディング練習としての効率は下がりますね。
発音に関して言えば「LとRの発音分けができないとその聴き分けはできないので、リスニング力向上のためには正しい発音ができるようにならなければいけない」というのは、正しいと思います。
しかし、TOEICのリスニングパートにおいて、LとRの聴き分けができないことが、解答の選択肢を選ぶ上で問題になることはほとんどないと思います。いきなり単語だけ言われたら判断がつかないと思いますが、TOEICの問題として出てくるのであれば、それがlightかrightかの区別はつくでしょう。
ですからTOEICの勉強をする限りにおいては、発音トレーニングは不要だと私は考えます。
ただし、記憶の定着のための反復として、声に出して読むのは効果があると思います。単語を憶える時などは、声に出すといいでしょう。
(次回は、「中学英語のマスター」について)
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