新入社員に聞く、将来就きたい地位は? 

» 2013年05月21日 13時05分 公開
[Business Media 誠]

 あなたは将来、どんな地位に就きたいですか? この春就職した新入社員に聞いたところ「肩書きはなくても、特殊能力・技能のある社員(スペシャリスト志向)」(43.2%)が最も多いことが、共立総合研究所の調査で分かった。近年上昇傾向にあった「肩書きのある社員(管理職志向)」(前年32.2%→29.0%)を目指す人は減少した。

 男女別にみると、男性はこれまで上昇傾向にあった「管理職志向」(46.4%→39.8%)が減少したもののトップにとどまり、2位の「スペシャリスト志向」(28.4%→32.6%)が増加した。

 女性は例年と同じく「スペシャリスト志向」(55.9%)が圧倒的に多かったが、2009年度以降上がり続けている女性の「管理職志向」(16.1%)が今回も上がり、初めて「肩書きはいらない(一般職志向)」(16.0%)を抜いて2位となった。この結果について、共立総合研究所は「アベノミクスの成長戦略でも『女性の活躍』が重要項目の1つに挙げられるなど、女性の社会進出が広く社会的にも期待されている。実際に閣僚や知事、会社役員などで活躍する女性も増えてきていることを見て、女性新入社員の『管理職志向』が高まっているのではないか」としている。

将来就きたい地位について(出典:共立総合研究所)

入社にあたって不安に思うこと

 入社にあたって不安に思うことは何ですか? この質問に対し、「上司・先輩との人間関係」(60.3%)が上昇し、3年ぶりにトップ。次いで「業界知識・業務内容」(57.1%)、「社会人としてのマナー」(40.8%)、「社会常識」(33.4%)、「電話の応対」(23.2%)と続いた。

 愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県の企業に就職した新入社員1121人が回答した。調査期間は3月18日から4月8日まで。

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