TOEICスコアを効率よく上げる3つのポイントとは半年でTOEIC800点をとる方法(1/4 ページ)

» 2013年05月17日 08時00分 公開
[杉村健一,Business Media 誠]

集中連載「半年でTOEIC800点をとる方法」について

 本連載は、ムリやムダのないTOEIC勉強法を具体的に紹介する本として10万部を突破した、杉村健一氏著、書籍『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム刊)から一部抜粋しています。

 ――勉強する時間がない。というか、あまり勉強したくない。特に土日は遊びたい。結局、ラクにしかも早く点数を上げたい。リスニングが全然聞き取れないうえ、英文を読むのが遅すぎる。良い参考書で効率的に勉強したい――。こんな人は、決して少なくないでしょう。

 著者の杉村氏は英語が苦手で嫌いな上、海外経験もゼロ。しかも40歳以上。書籍では、スキマ時間の活用法や目標の設定など、40代からでも決して遅くない、TOEICのスコアアップのための効率的な方法が満載の1冊です。


著者プロフィール:

杉村健一(すぎむら・けんいち)

 1965年、愛知県生まれ。二流私大卒のアラフィフ凡人サラリーマン。海外経験ゼロ、仕事で英語を使わない、外国人の友人もいないという、普段はまったく英語を使わない生活をしてきた。

 英語に関してはズブの素人で、勉強開始当初はリスニングはまったく聞き取れず、中学レベルからやり直すほど英語が苦手だった。しかし、わずか半年後の受験で885点、さらに2カ月の勉強で925点を獲得。

 現在は、友人や後輩を実験台にTOEICテストのテクニックや勉強法、参考書などを研究中。


英語嫌いによる英語嫌いのための勉強法3原則

 この本は「英語嫌いの普通の社会人が、無理なく捻出できる時間で最大のTOEICスコアを取る」ための“要領のいい勉強法”が書かれています。僕が考える、TOEICスコアを効率よく上げるポイントは以下の3点です。

TOEICスコアを効率よく上げるポイント

●頑張らない

続けられることが最優先。挫折しないように無理しない。

●基礎からレベルに合わせて

基礎=頻出。基礎が無いと伸びないし、背伸びすると勉強が辛い。

●TOEICの勉強をする

総合的な英語>TOEIC。出るところだけを勉強し、効果的に。


 まず「頑張らない」ですが、これは挫折を防ぐのが目的です。勉強のために睡眠時間・仕事・家族・遊びを犠牲にしてしまうと、どうしても勉強を続けることができなくなってしまいます。

 頑張りすぎずに続けられる勉強こそが、結局、よい成果につながると思うのです。特に「社会人子持ち」の場合は、ムリせずにいきましょう。このため、本書ではあまりに辛い修行のような勉強は推奨しません。要領よくやれば、トータル200時間くらいで大幅なスコアアップは十分可能です。

 次の「基礎からレベルに合わせて」ですが、これは超重要です。基礎というのは言い換えれば「どの英語でも高頻度で使われるもの」だからです。基礎ができていないと、解けない問題だらけになってしまいます。

 また、TOEICの教材や勉強法の多くは、基礎が分かっているという前提で書かれているため、文法用語や基本単語などの基礎が分かってないと理解できないところが多く、勉強の効率が悪いと思います。

 僕も最初にTOEIC専用の教材をやってみたものの、解説そのものが理解できないものばかり。分かったつもりで進めていましたが、結局イマイチ身に付きませんでした。その後、中学文法からやり直したら解説の意味が分かるようになり、TOEIC専用の教材での勉強も進むようになりました。

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