抵抗を感じるのはどんな上司？　職場の行方を分析した：博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人（4/4 ページ）

[吉川昌孝，Business Media 誠]

外国人と働くことの抵抗はなくなる傾向へ

　では最後に、グローバル化への意識はどう変化しているのでしょうか。「外国人と働くことに抵抗はない」は６割弱で1996年から横ばい。それほど外国人との職場への抵抗はなさそうですが、一方で「海外で働くことに抵抗はない」はまだ2割強と低い数字で推移しています。職場で身の回りに外国人がいることはそれほど抵抗はないけれど、自分が海外で働くことはまだちょっと抵抗がある、というのが現在の認識でしょうか。

　外国に出るよりも、まずは国内の職場でインターナルなグローバル化から進めていくのが、今の日本人の意識には合致しているのかもしれません。外国人と働くことが普通になってからなら、海外に出ることの抵抗感も低まるのでしょうが、あんまり時間的余裕もなさそうです。全ての年代で一気にこれらの抵抗感を低めていくことが、これからの日本の職場の課題なのかもしれません。