コラム
» 2013年04月04日 08時00分 UPDATE

相場英雄の時事日想:ヤバいのは“中国猛毒食品”だけではない、日本にもある (1/4)

『週刊文春』が“食”に関する記事を掲載した。記者が中国に飛び、ヤバい食品がどのような経緯で生まれたかをリポートしたものだが、日本には危険な食べ物がないのか。答えは「ある」。

[相場英雄,Business Media 誠]

相場英雄(あいば・ひでお)氏のプロフィール

1967年新潟県生まれ。1989年時事通信社入社、経済速報メディアの編集に携わったあと、1995年から日銀金融記者クラブで外為、金利、デリバティブ問題などを担当。その後兜記者クラブで外資系金融機関、株式市況を担当。2005年、『デフォルト(債務不履行)』(角川文庫)で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞、作家デビュー。2006年末に同社退社、執筆活動に。著書に『震える牛』(小学館)、『偽計 みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎』(双葉社)、『鋼の綻び』(徳間書店)、『血の轍』(幻冬舎)などのほか、漫画原作『フラグマン』(小学館ビッグコミックオリジナル増刊)連載。ブログ:「相場英雄の酩酊日記」、Twitterアカウント:@aibahideo


yd_aiba01.jpg 『週刊文春』(4/4号)

 『週刊文春』が2週にわたり「あなたが食べている中国猛毒食品」(3/28号、4/4号)と題する巻頭企画を掲載した。日本の基準をはるかに超える農薬や添加物が使用されている輸入中国産食品に関し、消費者に警鐘を鳴らす記事だ。

 厚生労働省のデータのほか、実際に記者が同国に飛び、ヤバい食品がどのような経緯で生まれたかを詳細にリポートした読み応えのある企画だ。私は一連の記事に感心すると同時に、日本国内でも同じようなヤバい食べ物があることをお伝えしたい。 

ヤバい食品の凄まじい現実

 『週刊文春』によると、日本には中国から年間400万トンの食糧が輸入されているという。

 水産物や野菜、菓子、調味料などで、この中の多数の物品が日本の食品衛生法を違反している、というのが企画のキモ。特集では厚生労働省が摘発したリストをもとに、同誌編集部が独自調査したデータとして「活きうなぎ」「ネギトロ」のほか、「塩味えだまめ(冷凍)」など多種多様な食品が提示され、日本で検出された毒性物質が示されている。

 例えば「ネギトロ」からは大腸菌群が検出され、以下のような注意事項が添付されている。

 加工後に冷凍しても菌は死滅しないまま活動停止の状態になるという。激安の業務用スーパーや安さを売りにしたお寿司屋などに流通している。基本的には中国産の水産物を生で食べないことをお勧めする。

 「街場の屋台や安い食堂では絶対にメシを食べないし、現地の人間が食べていることを確認してから口に入れることにしている」(某商社関係者)。

 頻繁に海外出張する友人から中国の深刻な事情を聞いていた。また、近年、さまざまな食品スキャンダルが噴出する国だけに、ある程度覚悟はしていた。しかし『週刊文春』が伝えた詳細なデータは私にとっては想像以上で、背筋が寒くなった。食の安全への関心が高い読者は多いはず。記事を読み逃した向きは、ぜひバックナンバーを入手してでも読むべき内容だ。

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