子どもの学力向上に役立つ朝食は?朝の脳にはブドウ糖が大事

» 2013年03月29日 20時30分 公開
[Business Media 誠]

 よくカラダを動かし、よく食べ、よく眠る。成長期の子どもには規則正しい生活がとても大切だ。文部科学省が行った「平成20年度全国学力・学習状況調査」では、朝食をしっかりとっている子どもほど学業成績が良い傾向にあり、朝食を必ずとる子どもはほとんどとらない子どもよりも、どの科目でも約2割も成績がよいという結果が出た(参照リンク)。卒業・進学などで新生活を迎えるこの時期、成長期の子どもを持つ親は、子どもの食生活をどう管理すべきか、気になるのではないだろうか。

 幼稚園児、保育園児、小学生の子どもを持つ母親313人を対象にタイムカレントが行った調査によると、子どもが毎日必ず朝食をとっていると回答した人は93.9%。また、子どもの学力向上を目的に栄養を考慮していると答えた母親は34.5%いた。

 子どもの朝食摂取と学力の関係性について、知っていると答えた人は37.1%。あまりよく知らない、知らないと答えた人は合わせて62.9%いた。

「朝食の摂取と学力の関係性について知っていますか?」

 「学力向上に良い朝食メニュー」をフリーアンサーでたずねると、1位から順に「牛乳」(38.3%)、「納豆」(33.9%)、「ごはん」(30.4%)となった。

学力向上に良いと思う朝食メニュー

 朝食と学力の関係について、女子栄養大学副学長 栄養科学研究所長の香川靖雄教授は「朝から集中して学習できる子を育てるためには、しっかりと朝食を食べ、脳にエネルギー源であるブドウ糖を送ることが重要。脳はブドウ糖しかエネルギー源にできないが、肝臓がグリコーゲンとして蓄えているブドウ糖は半日で消費されるため、朝の脳にはブドウ糖が不足した状態である。朝、脳のブドウ糖不足を補うには、ブドウ糖を効率的に摂取できる麦芽エキスがよい」とコメントしている。

 香川教授によれば、麦芽エキスは、精製された砂糖よりもブドウ糖の供給源として効率が良いという。また、麦芽エキスが主成分で手軽に摂取できる商品としては、「ミロ」(ネスレ)、「豆乳飲料 麦芽コーヒー」(紀文)、「豆乳飲料 麦芽コーヒー カロリー50%オフ」などを挙げている。

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