ニュース
» 2013年03月28日 13時56分 UPDATE

喉ではなく口を潤す――サントリー、“オフィスで飲む”低浸透圧水飲料を発売

サントリーは、低浸透圧の水飲料「やさすい! 桃みかん」を発売する。通常の水やお茶に比べ、口になじみやすく飲み飽きないため、オフィスで長時間かけて飲むのに適しているという。

[吉岡綾乃,Business Media 誠]
ay_yasasui01.jpg 「やさすい! 桃みかん」。桃果汁やオレンジピールエキスに緑茶などの隠し味を加え、ほのかな甘みに仕上げた

 サントリーは5月7日、「やさすい! 桃みかん」を全国で発売する。520ミリリットル入りペットボトルで124円。

 やさすい! 桃みかんは、甘みがあるのにあと味がさっと消える新感覚の水。最近はオフィスなど室内環境がドライ化していることを受け、数時間かけてちびちびと水飲料を飲み、喉よりも口の渇きを潤す水分補給を求める人が増えていることを受けて開発した。

 特徴は、唾液の浸透圧に着目した「低浸透圧設計」。そのため、長い時間かけて飲んでも、口になじんで飲み飽きないという。


唾液と同じ低浸透圧設計

 一般に体液(血漿)の浸透圧は、唾液の浸透圧の約2倍高く、フレーバーウォーターや機能性飲料は、これに近い「等浸透圧(アイソトニック)」で設計されている。浸透圧は液体に含まれる粒子の数で決まるが、浸透圧が唾液より高いと、液体の粒子の数が多いため、飲んだあとに口の中に粒子が残る。甘い飲料を飲むと口の中がべたつくのはこれが原因だという。逆に浸透圧がゼロの水を飲んだ場合は、水が唾液の粒子を取り込み、水分といっしょに唾液の粒子を体内へ運ぶため、水を飲むと喉の渇きはうるおっても、口の渇きは収まらない。

 やさすい! 桃みかんは、唾液と同じ浸透圧に仕上げている。唾液の浸透圧は、体液(血漿)の浸透圧の半分以下。そのため「唾液と同じ低浸透圧の飲料は、口の中での親和性も高いので、優しくなじんで、口の中をいつもいい状態に保つことができる」(大阪大学の阪井教授)。

ay_yasasui02.jpg 唾液と体液(血漿)の浸透圧

長時間かけて飲んでも飲み飽きない味

 近年はミネラルウォーターやフレーバーウォーターなど水系飲料の売れゆきが好調で、オフィスでは1本の水をちびちびと数時間かけて飲む人が増えているが、「水は長時間飲んでいると飽きるので味が欲しくなる」「甘みのある飲料は後口のべたつきが気になる」といった声があったという。

 「現代人はカラダ(喉)が乾いているのではなく、口が渇いているのではないか?」という仮定のもと、口になじみやすく長時間快適に飲める、飲み飽きない飲料として、やさすい! 桃みかんを開発した。

 低浸透圧を実現するには、糖類を抑える必要があるが、ただ甘さを控えるだけではおいしくなくなる。やさすい! 桃みかんでは、マルゴオリゴ糖という糖を使用して、口に含んだときにふわっとなじむ口当たりを実現。また、桃果汁やオレンジピールエキスに緑茶などの隠し味を加え、ほのかで複雑な甘みに仕上げた。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集