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» 2013年03月25日 09時30分 UPDATE

サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」:新卒採用における「選考とは関係ありません」の真偽に迫る (1/3)

「選考とは関係ない」というインターンシップに、参加するかどうか迷ったことがある就活経験者は多いのでは。日本経団連はインターンシップを「学生の就業体験の提供を通じた産学連携による人材育成を目的」としていますが、実際は?

[サカタカツミ,Business Media 誠]

連載「就活・転職のフシギ発見!」とは?

 就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。

 使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』がある。

 個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントに辛いです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


こぢんまりとしたセミナーを定期的に開催するつもり!

ay_kerara.jpg 南インドに行ってみたいなあ。写真はクリックすると拡大します(写真と本文は関係ありません)

 この欄で前回もアナウンスしてきたイベント(詳細はこちら!)の定期開催の準備を進めているわけですが、私たち(編集長の吉岡綾乃さんとサカタカツミのコンビ)の間で、打ち合わせをしましょうという呼びかけは同時に「どこかで食事をしましょう」という合い言葉でもあります。綾乃さんも忙しい人なので(実際に会うとあまりそういう雰囲気はないのですが)「いや、時間がなくてすみません」と恐縮するメールが届くときには、打ち合わせが出来ないということではなくて、一緒にご飯が食べられないときであり、恐縮している割には美味そうな写真がいつも添付されているという始末。

 言っていることとやっていることが違うじゃないか! と私は苦笑しつつも、そういえば就活って、「建前と本音」だらけの世界だなと、思いを馳せていたのです。


「選考とは関係ありません」というフレーズの真偽

 就活を経験した人や現在進行中の人は「選考とは関係ありません」というフレーズを、きっと一度は目にしたことがあるはずです。例えば「インターンシップ参加の有無は、選考と関係がありません」という風に使われます。

 果たして本当に関係ないのでしょうか? 気になる学生は、就活に詳しい人に相談したり、相談する相手がいない人はネット上で情報収集したりします。そして、前者と後者では答えが違ってくるのです。前者、つまり就活に詳しい人に相談すれば「それは関係しているでしょう。当然です」と言われるでしょう。後者、ネットで情報収集すれば、あるサイトに行き着きます。それは、日本経済団体連合会が掲げている「採用選考に関する企業の倫理憲章」という文書(参照リンク)。たびたび就活関連のニュースとして取り上げられていますので、この分野に関心のある人で目を通したことがないという人はいない代物です。

ay_sakata01.png 日本経団連が公開している「採用選考に関する企業の倫理憲章」

 その「採用選考に関する企業の倫理憲章」の中に、インターンシップのことが明記されています。

インターンシップは、産学連携による人材育成の観点から、学生の就業体験の機会を提供するために実施するものである。したがって、その実施にあたっては、採用選考活動(広報活動・選考活動)とは一切関係ないことを明確にして行うこととする。

 そう、日本経済団体連合会が掲げている「採用選考に関する企業の倫理憲章」という文書によると、インターンシップは採用選考活動であってはならない。そして、採用選考活動ではないと明確にしなければならないのです。ですから、インターネットなどのサイトの中でも情報源として少しでも信頼できそうなところは「インターンシップは採用選考活動ではない」と書いているはずです。ところがこの、まるで金科玉条のような「採用選考に関する企業の倫理憲章」には、別に法的拘束力はありません。皆さんで「こういうことにしておきましょう」という程度の存在にすぎないので、話がややこしくなります。

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