ビジネス会議での「Sorry」発言はNG――なんて言えばいいの?ネイティブに伝わるビジネス英語(2/2 ページ)

» 2013年03月22日 08時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

トラブル時に活用頻度の高い表現

 ここからは、いくつか例文を紹介します。

ミスによる謝罪

  • Thanks for pointing that out. I'll do it again. (すみません。すぐにやります。)

 Thanks for ……は前向きな言い回しでやる気を表します。「ご指摘ありがとうございます。もう一度やります」でポジティブな謝罪を。


  • I know that my mistake caused a big loss. I'm really sorry. (私のミスで大きな損失を出してしまいました。申し訳ございません。)

 I'm sorry for the loss.では、誰かが亡くなったことへのお悔やみ・同情になります。


社内でミスをしてしまった場合(部下に対して)

  • Let's first focus on fixing the problem. (ミスはしょうがないから、すぐに修正してください。)

 Just fix it.は「グズグズしないで早く直しなさい」というイライラ感を含みます。「まずは問題の修正に集中してください」と言えば、感情的に聞こえません。


  • Could you help him out and give him some training? (彼のミスのフォローをお願いします。)

 help …… outは、「〜が大変な状況から脱出するために手伝う」の意味で使える表現です。「彼が手伝って少し鍛えてやってくれませんか?」と言ってフォローを頼みます。


連絡ミス

  • I'm sorry for missing the appointment. I'm afraid I got the data wrong.(日時を間違えてしまいました。すみません。)

 Sorry about getting the time wrong.では、非常に軽い謝罪です。sorryを使うのであれば、I'm sorry for ……で誠意を伝えましょう。


  • I should have been more careful and let you know. (報告するのを忘れていました。)

 日本語に近いI forgot to tell you.には「申し訳ない」の含みはほとんどありません。「もっと注意深く、きちんとお知らせすべきでした」と謝罪の意を込めます。


時間のトラブル

  • I think the meeting was at 3:00. (会議は3時からですよ。)

 I thinkを付けることで、相手の間違いを責めるニュアンスがなくなり、ずっとソフトになります。


  • We're late because I miscalculated the schedule. (もっと時間があると思って遅れてしまいました。)

 I thought we had more time.は誤ってはいますが言い訳のようにも聞こえます。「スケジュールを間違ってしまったので遅れました」であれば、謝罪の言葉になります。I'm sorry.を付ければ、さらに気持ちが伝わります。


スタッフ間のトラブル

  • I feel more productive when I'm not next to him. (彼とは仕事をしたくない。)

 I don't want to work with him.では子どもの不満にしか聞こえません。「彼がそばにいなと、より建設的になります」のように前向きに表現します。


  • He has issues with being told what to do. (彼が言うことを聞いてくれません。)

 He won't listen to me.では「もうどうにもならず、私ってかわいそうでしょ?」という含みを匂わせます。have issues with ……を使い「彼にはやるように言われることを反対する傾向があります」と言えば、かなり冷静で悪口には聞こえません。



 次回は、受注・発注時によく使われるフレーズを紹介します。

banner
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.