東日本大震災による倒産、阪神大震災時の3.4倍

» 2013年03月07日 16時14分 公開
[Business Media 誠]

 帝国データバンクは3月7日、東日本大震災関連倒産の調査結果を発表。それによると、2011年3月から2013年2月までの2年間の倒産件数は1139件、負債総額は1兆3122億500万円であることが分かった。阪神大震災関連倒産数は2年間で336件だったので、その3.4倍となっている。

 月別の倒産件数推移を見ると、震災発生月の2011年3月は14件にとどまったが、4月は57件と急増、5月には月間最多の80件を記録した。その後は減少傾向を示しているものの、2013年に入ってからも1日に1件程度発生している。

震災発生から3年間の倒産件数推移(出典:帝国データバンク)

 被害区分別の倒産件数では、社屋の倒壊や津波による浸水被害などの「直接的被害」を受けた倒産は100件と全体の8.8%にとどまり、「間接的被害」を受けた倒産が1039件(91.2%)と多数を占めた。

 「間接的被害」を内容別に見ると、「消費マインドの低下」が579件(50.8%)と断トツ。以下、物流網の混乱による調達難などの「流通の混乱」が102件(9.0%)、工期や納期の延期などの「生産計画の変更・頓挫」が80件(7.0%)、「連鎖倒産」が80件(6.9%)、「得意先被災」が59件(5.2%)で続いた。

被害区分別倒産件数(出典:帝国データバンク)

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