就活や転職、若年層を中心としたキャリアについて、仕事柄仕方なく詳しくなったサカタカツミが、その現場で起きている「当事者たちが気付いていないフシギ」について、誰にでもスルッと理解できるように解説するコラム。
使えない部下が毎年出現するのはなぜなのか? その理由も、垣間見えるはずです。
クリエイティブディレクター。1967年生まれ。長年、就職や転職、キャリアに関するサービスのプロデュースやブレーンを務めている関係で、就活や転職には詳しい。直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』、『就職のオキテ』がある。
個人的に書いている就活生向けのブログは、なぜか採用担当者たちから「読んでいて心が痛くなります。ホントに辛いです」という評価を受けている。Twitterアカウントは@KatsumiSakata。
「追伸:カレーばかり食べているわけじゃないんですよ!」
ある日、本文の後ろにそう書かれたメールが編集長の吉岡綾乃さんから送られて来ました。メールに添付されていたファイル名は「みじんこ」。まさかミジンコは食べるまい、でももしかして……? と思いながらファイルを開けてみたら、出てきた画像はもちろんミジンコではありませんでした。
「うーん、なんて分厚いホットケーキ。これは美味そう……」と思いつつ、みじんこというタイトルの意味不明さと、中身とのギャップがすごいなあ、と。そういえば、就活生の中でも「イマイチ評価されない」タイプは、タイトルと中身が微妙に違っていて、そのギャップが悪い結果に出てしまっているな、ということを、先週の続きとして書かなくちゃ、と甘い写真を見ながら考えたのです。
前回、アイスタイル、アイティメディア、カカクコム、デジタルガレージ、リッチメディアの5社が「合同で一次選考」を行って、興味深いことがいくつか分かったと書きました(参照記事)。採用担当者たちも頭をひねり、就活生たちとの「新しい出会い」を作り出すべく、いろいろと努力しているということが、少しは伝わったかと思います。
その中で関係者から、5社すべてが選考通過とした就活生が2割、5社とも通過しなかった就活生も同じく2割だった、という話を聞きました。いわゆるビジネス社会で定説ともされている「2:6:2」が、こんなところにも出現していたことに驚いたのですが、今回は2:6:2の詳細を見ていこうと思います。
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