3Dプリンタから考える、効果的なプロモーションの方法(2/2 ページ)

» 2013年03月01日 08時00分 公開
[荻野永策,INSIGHT NOW!]
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3Dプリンタで商品連鎖と効果的なプロモーション

 この3Dプリンタの記事から、利用シーンと商品の連動による効果的なプロモーション案を考察することができる。実際にやっている会社があるかどうかは不明なので、実現性があるかどうかは分からないが、こういう考え方でプロモーションを展開していくのもありだなと参考になれば幸いである。

 まず、記事では3Dプリンターの利用を下記のように紹介している。

利用シーン1:妊婦の時に体内の子どもを3D化

利用シーン2:出産後、子どもが描いた初めての絵を3D化

 この利用シーンを提供している会社はそれぞれ別会社だが、1つの会社が行えば面白いことができる。

 つまり、下記のように3Dプリンターの利用シーンと商品ラインアップを連動させるのである。

1.妊婦の時に体内の子供を立体化→商品:胎児の表情立体化サービス

2.初めて描いた子どもの絵を立体化→商品:初めてのフィギュアサービス

3.成長過程で描いた子どもの絵を立体化→商品:子どもの成長が分かるフィギュアコレクションサービス

 商品の内容は私の想像だが、重要なのは子どもの成長に合わせて商品をそろえておくことである。このようにそろえておけば、1の段階では産婦人科と連携、2、3の段階では、保育園、幼稚園と連携するというような展開が期待できる。加えて、1の段階で「顧客リスト」を作っておけば、子どもの成長(時間の経過)に合わせてさまざまなプロモーションプランが打てる。

 こうすることで購入回数の増加が期待できるし、さらには弟・妹の誕生により購入点数の増加まで期待できる。このように、商品の利用シーンとラインアップを連動させれば、最初のきっかけさえ作れれば効果的なプロモーションを継続的に実行できる。御社の製品でもできないか、考えてみてはいかだろうか?(荻野永策)

 →荻野永策氏のバックナンバー

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