コラム
» 2013年02月27日 08時00分 UPDATE

成長のカギは“反例”主義より“支援”主義 (1/2)

日本社会に善い「改革」があふれるために、我々にできることは何か? そのためには反例主義を捨て、支援主義を取り入れることが必要ではないだろうか。

[寺西隆行,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:寺西隆行(てらにし・たかゆき)

株式会社Z会教材編集部理科課長(兼小学生コース教材担当)。幼児から大学生・若手社会人の教育に携わるZ会で、理科の教材編集に携わる社員のマネジメントと、小学生向け商材の開発担当を担う。前任はWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。


 昨年の12月上旬からランニングを始めています。まだ、毎日というペースにはなっていませんが、1週間空けてしまう、ということはないようにしています。

 もともと運動大大大嫌い人間です。自ら進んで動くなんて、自分でも信じられません。やむにやまれぬ事情があって走ってます。

 コレステロール値が医者の二次検査状態だったんですね(汗)。その程度でもいつもなら「そんなの知るかー(医者なんて行くかっ)」という性格なのですが、昨年秋にちょっとした挑戦をしようとした時、心臓に痛みが走り、ドクターに見てもらったら、結構ヤバいところまできてまして……心底身の危険を感じ、ようやく走り始めたという状態です。そんな人間なので、走っている最中、多くの方が言うような「(ランニング)楽しい!!」という状態ではまだありません。

 先日、朝起きて快晴だったので、頑張ろうという気持ち半分、「あーめんどくさい……」という気持ち半分で走り始めました。すると、すれ違った車の中から「○×★△■!」という大声が聞こえてきました。

 えっ、名前呼ばれた? 知り合いだった? と考えながら走り進めていると、気付きました。あ、「ファイト!」って言ってくれたんだ! と。それが分かって、とても気持ち良くなって、いつもより快適にランニングが続いたのは言うまでもありません。

 その後、自宅に戻ってきてから、G1サミット関連のツイートをハッシュタグで追いました。仲良くさせていただいている武雄市長の樋渡啓祐さん、アイスポット社長の山田メユミさん、サイボウズ社長の青野慶久さんが分科会に登場するわ、参加している知人が10人程度いるわ……というサミットで、いろいろツイートを拝見したかったのです。

 すると、竹中平蔵氏がこんなツイートをしていました。

 「昨日、G1サミットの冒頭セッションに世耕官房副長官、グロービス堀義人さんと一緒に登場した。会場は熱気に満ち日本を良くしたいという意欲が強く感じられた。確かに、いま日本はチャンスを迎えている。しかし、ここで足を引っ張ろうとする志の低いグループが存在することも事実。改革は闘いだ」

 足を引っ張ろうとする志の低いグループ……残念ながら日本社会に、少なからずいると感じています。チャンスを生かし、改革を実行しようとする人の案に対し、部分的な欠点だけを声高に主張し、全体の改革を止めようとするグループが……。

 欠点の指摘そのものは一向に構わないと思います。しかし、大元の姿勢が次のどれかによって、全然違います。

1.欠点の指摘をすることで、修正し、全体がよりよい方向に動けばよい、と考えての指摘

2.その欠点を直さない限り全体を進めてはいけない、とする指摘

3.全体が気に食わないため1つの欠点を持ってして意図的に全体を止めようとする指摘

 1はすばらしい姿勢、2は場合によって善し悪しあり、3は基本的に好ましくない姿勢と考えます。

 竹中氏の指摘したのは3ですね。で、3の指摘をのんでしまわざるを得ない雰囲気の社会では、竹中氏の指摘するように、チャンスに改革を起こし日本を良くしていくことができないばかりか、2の「悪い」指摘の方がより多く存在するようになり、改革を止める方向へミスリードしてしまいます。

 改革の必要がない社会ではそれで良かったのかもしれませんが、今の日本社会、現状保全をするだけであっても、以前では「改革」と言われていたことを実行しないと、社会の「幸せ」が持たない、そう感じています。これ、きっと僕だけではないですよね。

 そうであれば、欠点の指摘をするにしても、1および「善い」2の行為が全体を取り巻くような社会を創っていくことが大切ではないでしょうか。

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