世界遺産にふさわしいと思う日本の候補地、富士山がトップ

» 2013年02月22日 12時48分 公開
[Business Media 誠]

 遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ物件ということで、ユネスコが選定する世界遺産。日本でも屋久島や白川郷などが世界遺産に認定されているが、今後、どのような案件が選定されるべきなのだろうか。

 富士急行の調査によると、「世界遺産暫定リスト※に掲載されている日本国内13件の中で、世界遺産登録にふさわしいと思う候補地」を尋ねたところ、「富士山」が54.7%と断トツ。以下、「奄美・琉球」が32.3%、「武家の古都・鎌倉」が20.1%、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が16.1%で続いた。

※世界遺産暫定リスト……各国が世界遺産への登録を目指してユネスコに提出する候補の一覧表。

 トップの「富士山」を選んだ割合を地域別に見ると、地元の「中部」が64.0%と最も高く、距離が離れている「北海道」「東北」はそれぞれ48.0%と低め。ほかの物件でも地元の支持率が高くなる傾向にあった。

2013年2月時点で世界遺産暫定リストに掲載されている日本国内13件の中で、世界遺産登録にふさわしいと思う候補地(出典:富士急行)

世界遺産登録の理由は

 富士山の世界遺産登録を支持する人に理由を聞くと、トップは「世界に誇れるものが増えるから」で44.3%。以下、「日本の象徴が登録されていなかったこと自体がおかしい」が38.8%、「日本に活気が出そう」が33.1%、「海外からの観光客が増えそう」が25.3%で続いた。

 インターネットによる調査で、対象は20〜60代の男女1600人(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州沖縄、各200人)。調査期間は2月8日から12日。

富士山の世界遺産登録を支持する理由(出典:富士急行)

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