景気回復のきざし受け、転職希望者が増加――DODA調べ

» 2013年02月15日 16時17分 公開
[Business Media 誠]

 転職サイトの「DODA」は2月14日、「転職求人倍率レポート」を発表した。それによると、2013年1月の求人倍率は前月比−0.18ポイントの1.38倍であることが分かった。転職希望者が同+16%と大幅に増えた一方、求人数は同+2%と微増のため、求人倍率は低下した。

 例年1月は、4月入社に向けて転職活動者が増える時期であるが、昨年、一昨年(ともに+9%)以上の増加幅をみせている。その背景には「米国の『財政の崖』や日中関係などの問題が解消されつつあることや、安倍政権の打ち出す経済政策や株価上昇などの景気回復の傾向を受け、長らく様子見をしてきた転職潜在層が動き出したと考えられる」(DODA)

転職求人倍率・求人数・転職希望者数(出典:DODA)

 一方、求人数も10カ月連続で増加しており、2008年4月以来で最多。昨年に引き続き採用熱が高いのは「IT」「建設/不動産」「小売/外食」のほかに、「金融」「メディカル」でも求人数が増えている。「先行きへの不安から採用活動の縮小を検討していた企業の中にも、景気回復の傾向を受け採用を継続する動きがみられる。こうした転職希望者と採用企業の活発な動きは、3月中旬まで続くだろう」(同)と予想した。

求人数が増加した「金融」、転職希望者が増加した「小売/外食」(出典:DODA)

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