内定者に聞く、転職や退職を考えていますか?

» 2013年02月14日 14時47分 公開
[Business Media 誠]

 卒業後最初の職場について、転職や中途退職を考えている学生はどのくらいいるのだろうか。全国の大学生に聞いたところ、15.3%が「転職や退職を考えている」と回答していることが、全国大学生協連の調査で分かった。そのうち「具体的に考えている」は2.4%、「結婚や妊娠を機に退職」は5.2%、「具体的ではないが、したい」は7.7%という結果に。一方、「転職や退職はしたいくない」と答えたのは44.0%。男女別にみると、男性46.7%、女性40.6%と男女差は見られたが、学年による差はあまりなかった。

 2013年4月入社を予定している内定者に聞いたところ、26.7%が「転職や退職を考えている」と回答。また内定をもらっていない学生の26.9%が、いずれかの時期に転職を考えていることが明らかに。この結果について、全国大学生協連は「内定をもらっている、もらっていないにかかわらず、自身で納得のいく就職や就職活動ができたかによる影響が大きいのではないか」としている。

内定者の4人に1人は「転職や退職を考えている」(出典:全国大学生協連)

「就職ができるか」不安

 調査を行った昨年10〜11月時点で、内定をもらっていない4年生は就職に対する不安をどのくらい感じているのだろうか。「就職ができるか」という不安を感じているのは46.7%(2011年45.2%)と昨年と大きな変化はないが、「希望の会社に入れるか」は13.9%から9.4%に減少した。「就職活動を行うにあたっては、就職希望先の範囲を広げることも内定獲得のための定石として定着し、実際に就職率の上昇につながっているとされている。しかしそのことにより、内定後その職場で継続して働くことへの自信や意欲が薄れ、また非内定者にとっては就職先の“希望”自体が縮小する傾向となったのではないか」(全国大学生協連)と分析している。

内定をもらっていない学生の約半数は「就職ができるか不安」と回答(出典:全国大学生協連)

 全国の大学生8609人が回答した。調査時期は2012年10〜11月。

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