自分ならではのクルマ選びをしませんか? 時代は革靴からスニーCARへこれからのことがよく分かるコラム(1/4 ページ)

» 2013年02月13日 08時00分 公開
[後藤貴功,Business Media 誠]

著者プロフィール:

後藤貴功(ごとう・たかかつ)

宝島社のムックシリーズ『別冊宝島』の編集を経て、2005年に(株)リクルートに入社。カーセンサー編集部に配属後、2006年にフリーペーパー「カースマイル」編集長、2007年に「カーセンサーnet」編集長を経て、現在は(株)リクルートマーケティングパートナズにて「カーセンサーnet」「カーセンサーEDGEnet」の編集長を兼務。


 2012年、一番売れたクルマは何かご存じですか?

 答えはトヨタの「プリウス」(関連記事)。2008年から4年連続で年間販売台数1位となっています。ちなみに2位は同じトヨタのハイブリッドカー「アクア」。プリウスの弟分的存在のクルマです。1位と2位をハイブリッドカーが占め、もはやハイブリッドカーが当たり前に受け入れられている状況がよく分かりますね。

トヨタの「アクア」

 プリウスが天下を取るまではホンダの「フィット」が1位でした。さらにその前、1990年代は「カローラ」の天下でした。販売台数1位のクルマの動向を見ると、セダンの時代からコンパクトカーの時代、そしてハイブリッドカーの時代へと変遷してきた様子がうかがえます。

 ハイブリッドカーの天下は当面続きそうですが、ハイブリッドカーが当たり前に普及する一方で、単純に燃費重視、エコ重視ではない、もう少し自分流に乗りこなすことを重視したクルマ選びが広がりつつあるようです。そのクルマは軽自動車やコンパクトカー。燃費性能や実用性を当たり前に備えているクルマをベースに、それを自分のカーライフを彩るパーソナルな足として購入し、ひと工夫して活用する。そういうユーザーが増えて来ています。

 昔のセダンやスポーツーカーが、よりフォーマルな革靴的なものだったとしたら、今はもっとカジュアルに、まるでスニーカーを履くようにクルマに乗る。軽自動車やコンパクトカーをセカンドカーとして買うのではなく、自分のためのファーストカーとして乗りこなす。クルマのダウンサイジングの流れにうまく乗りながら、ちょっぴり自分の個性を主張して、自分流の使い方ができる。そんなクルマを選ぶ傾向があるのです。

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