データを自分のPCや携帯電話などではなく、インターネット上に保存して、ネットワークを介して利用するクラウド。
矢野経済研究所が2月4日に発表した「クラウドコンピューティングの利用に関する法人アンケート調査結果」によると、自社内にクラウド基盤を構築している企業(プライベートクラウド)は2012年には11.5%と、前年より7.6ポイントも増加したことが分かった。
2010年から2011年にかけてはほぼ横ばいだったが、同研究所では急増の要因として「ユーザー企業のなかでも特に大手企業においてプライベートクラウド化が進展してきたため」と分析している。
また、ITベンダーのクラウド基盤を利用している企業(パブリッククラウド)は7.3%と、こちらも前年より4.8%増加している。
プライベートクラウドとパブリッククラウドいずれも大きく増加しているが、「利用中」「検討中」「関心あり(情報収集段階)」を合わせた割合を見ると、プライベートクラウドは2010年42.1%、2011年39.6%、2012年39.1%、パブリッククラウドは2010年34.8%、2011年40.4%、2012年31.4%と漸減傾向。利用に積極的な企業とそうでない企業との二極化が進んでいると言えそうだ。
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