矢野経済研究所は2月1日、国内スマートフォン・タブレットに関する調査結果を発表。それによると、フィーチャーフォンとスマートフォン※を合わせたハンドセットの2011年度の国内出荷台数は前年度比5.7%増の3874万台となったことが分かった。
内わけを見ると、フィーチャーフォンが同46.8%減の1497万台、スマートフォンが同179.4%増の2377万台と対照的。また、全体に占めるスマートフォンの割合が61.4%と、初めてフィーチャーフォンの割合を上回った。
「フィーチャーフォンは大幅な縮小基調にあるが、音声通話のみを利用するユーザーや法人を中心に底堅い需要がある。一方で低価格モデルは堅調であったものの、高機能モデルを中心にスマートフォンへの移行が進んでいるのが現状」(矢野経済研究所)。
iPadやGALAXY Tabなど、続々と新製品が登場しているタブレット※市場。タブレットの2011年度の国内出荷台数は、前年度比86.2%増の263万5000台と大きく伸びたことが分かった。
矢野経済研究所では「タブレットはディスプレイサイズを除き、スマートフォンと機能面における際立った差異は少なく、差別化が難しい製品とも言われるが、一般ユーザーのスマートフォンへの高い関心が続く中、今後は7インチサイズを中心としながらも、より大きなディスプレイを搭載するタブレットへの関心が高まるものと考える」と分析。2012年度も同60.2%増の422万台と、拡大基調を予測している。
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